糖質を減らすダイエットをしている時、砂糖の摂取量を減らすことは当然ですが、蜂蜜はどうなのでしょう?
栄養価も高く美容にも良いと言われている蜂蜜。今回は蜂蜜の糖質量や、ダイエットへの活かし方を見てみましょう。
糖質は肥満をもたらすことは知っているものの、そのメカニズムについてはよくわからないという人がおられます。
まずダイエットや肥満防止を行うにあたり、糖質と肥満の関係を知っておくことは非常に重要です。
人の体は摂取した栄養素を血液によって体中に運びます。そして当然のことながら糖質も血液中に入り込み、体の各部分に運ばれていきます。この栄養素の主な役割は体を動かすためのエネルギーを作り出すことです。そのため多くの場合、摂取した糖質はエネルギーとなって消えてしまいます。
しかしたくさんの糖質を一度に摂取すると、それが一気に血液中に取り込まれます。このときインシュリンという物質によりエネルギーとして使われなかった糖質は脂肪に変換されます。この脂肪が蓄積することで肥満が生じてしまうのです。そのため一度にたくさんの糖質を摂取することは避けなければなりません。
はちみつ(蜂蜜)の糖質量は?
言うまでもなく、糖質を多く含む食べ物は砂糖です。100グラムの砂糖には99.2グラムもの糖質が含まれています。
しかし甘味を感じる食べ物は砂糖だけではありません。
たとえば蜂蜜も強い甘味を感じる食べ物ですが、100グラム当たりの蜂蜜に含まれる糖質は79.7グラムと砂糖よりも少なめです。ただし、蜂蜜の場合、種類によって糖質が含まれるパーセンテージは異なってきますので、この点には注意が必要です。
また砂糖よりも糖質の含有量が少ないからと言って、蜂蜜は砂糖よりも安全な食べ物というわけではありません。先にも述べたように、一度にたくさんの糖質が血液に取り込まれるとインシュリンがそれを脂肪に変換します。これが肥満の原因となるわけです。
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しかし糖質を含むものでも、消化が遅いものは糖質が徐々に血液内に取り込まれていくために、肥満が生じにくくなります。たとえば果物には果糖が含まれていますが、果実にはたくさんの食物繊維が含まれているために血液中の糖質の量、つまり血糖値が急激に上昇することはないのです。
ただ、品質には気をつけたい商品ですので中国産等は間違っても選ばないようにしましょう。
私のおすすめは、下記のハチミツ。コストコで毎回買っていますが、アマゾンでも購入できるようになりましたね。
はちみつの糖質は血糖値の急上昇を招く?
蜂蜜は花などから採取された密ですので、果糖とほぼ同じものです。しかし、食物繊維が取り除かれたものであり、尚且つ非常に消化のよい密であることから、血糖値の急激な上昇を招くことがあります。そのため摂取量に注意しなければ肥満を招いてしまうのです。
蜂蜜はどの植物から採取されたかによって血糖値の上昇のスピードが異なります。たとえばアカシアから採取された蜂蜜は血糖値の急激な上昇をもたらすことのない食品として知られています。そのため砂糖の代わりにこのアカシア蜂蜜を用いれば、肥満を予防したりダイエット効果が見られます。
このように種類によっては糖質制限ダイエットを後押ししてくれる蜂蜜ですが、一般的なものでも上手に用いることでダイエットに貢献してくれます。ではどのようにして蜂蜜をダイエットに活かすことができるのか、この点について見ていくことにしましょう。
糖質制限と運動の組み合わせに蜂蜜を!
血液中にたくさんの糖質が一気に入り込むのを防ぎ、肥満を解消することを糖質制限ダイエットと言います。このダイエット法はものを食べる量をそれほど減らす必要がないために、多くの人が好んで行っているものです。また糖質制限ダイエットを行っているときは余分な脂肪が蓄積されずに済むわけですが、同時に運動を行うなら脂肪の燃焼が促され、ダイエット効果をいち早く見ることができます。
しかしエネルギーを作り出すための糖質をセーブしている状態では、体が容易に疲れてしまうこともあります。このようなときに蜂蜜は役立ちます。先にも少し触れましたが、蜂蜜は血液中に容易に取り込まれます。そのため素早くエネルギーに変換され、それが疲労感を和らげてくれます。
また腸内に不要物が溜まっているとそれが原因で肥満が生じることがあります。そのため腸内環境を整え、不要物がスムーズに排出されるようにしなければなりません。運動すると腸は活発に動き始めます。こうした点でも運動はダイエットに効果的であるといえます。加えて蜂蜜には整腸作用があるために、運動と蜂蜜の摂取によって腸内の不要物が容易に排出されるようになります。
また蜂蜜にはビフィズス菌を増やす効果もあるために、腸内環境を整えてダイエットを促すにはもってこいの食材なのです。
睡眠前の蜂蜜の効果
「寝る前に甘いものを食べると太る」と言われたことのある人は少なくないはずです。確かに睡眠前の甘いものは非常に危険です。人の体は消化吸収、そして代謝によって体重をコントロールしています。
しかし体は消化吸収を優先するために、ものを食べてそれが消化されているときは代謝が鈍くなります。当然のことですが、人は眠っている間にものを食べることはできません。体の臓器は休むことなく動いています。そしてそれらの臓器は代謝、つまり体によって作られたエネルギーによって活動を続けているのです。それらのエネルギーは食べ物や体に蓄積されている脂肪によって作られます。先にも述べたように睡眠中はものを食べることはありませんから、蓄積された脂肪が燃焼するチャンスなのです。
しかし寝る前に甘いものを食べると、体はそれを消化吸収するために働きます。この働きにより睡眠中の代謝は鈍ります。加えて甘いものは血糖値を上昇させるために、脂肪に変換されてしいます。このような悪循環が肥満を加速させてしまうのです。そのため寝る前に甘いものを食べることは、ダイエット中の人に取ってみれば絶対に行ってはいけないこととされていました。
しかし最近では寝る前に少量の蜂蜜を摂取し、ダイエットに励む人がいます。一見するとこのようなダイエット法は矛盾しているように思えます。しかし寝る前に蜂蜜を上手に摂取することでダイエットを促すことができるのです。
蜂蜜がもたらす安眠効果と成長ホルモンの関係
まず注目すべきなのは蜂蜜がもたらす安眠効果と成長ホルモンの関係です。成長ホルモンには脂肪の燃焼を促す働きがあります。そのためこのホルモンの分泌が促されれば、ダイエット効果も促されるのです。
そして成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されることが分かっており、尚且つ眠りの質が良ければ分泌はさらに活発になります。そして蜂蜜には安眠をもたらす効果があるために、寝る前に蜂蜜を舐めることでダイエット効果が促されるのです。
まず蜂蜜に含まれている糖質の約40%はブドウ糖です。そしてブドウ糖質には脳に心地よさを与える作用があります。そのため就寝前に蜂蜜を舐めることで、脳がリラックスできるのです。
加えて蜂蜜にはトリプトファンという成分が豊富に含まれています。この成分にはストレスを和らげるセロトニンを分泌させる作用があります。就寝前に蜂蜜を舐めればストレスによる脳の活性化を和らげ、安眠がもたらされるのです。
また脂肪燃焼に関わる成長ホルモンは、一度肝臓を経由して体の各部分に運ばれます。そのため肝臓の働きを活発化させるためにこの臓器にエネルギーを蓄えることも、睡眠中の脂肪燃焼に大きく関係してきます。この点でも蜂蜜を就寝前に舐めることで肝臓にエネルギーを蓄えることができるために、成長ホルモンの働きがスムーズに行われるようになります。
その他にも蜂蜜に含まれているいくつかの成分はダイエットに役立ちます。たとえばアミノ酸には筋肉を作ったり脂肪を燃焼させる効果があります。またビタミンB群も脂肪燃焼に関わる栄養素ですが、蜂蜜にはこれらの栄養素も豊富に含まれています。
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就寝前の蜂蜜の注意点
これまで考えてきたように就寝前に摂取することでダイエットが可能となる蜂蜜ですが、注意しなければならない点もあります。まずチョイスする蜂蜜です。現在、様々な種類の蜂蜜が販売されていますが、中には純度の低いものがあります。このようなものには安眠効果をもたらす成分が少ししか含まれていません。そのため成長ホルモンの分泌を促すことができません。
また蜂蜜をお湯などに溶かして飲むことを好む人がいますが、このときに熱湯を使用しないようにします。なぜなら蜂蜜の安眠成分が熱によって壊されてしまうからです。そのためそのまま舐めたり、ぬるま湯に溶かして飲むことがお勧めです。またミルクにも安眠を促すトリプトファンが含まれていますので、ミルクに蜂蜜を溶かして飲むこともお勧めできます。
蜂蜜を摂取するタイミングですが、一般的には就寝一時間前がベストであるとされています。そして蜂蜜は大さじ一杯程度を摂取するようにします。ぬるま湯やミルクと混ぜて飲む場合、たくさんのぬるま湯やミルクを飲まないようにします。就寝前にたくさんのものを食べたり飲んだりすると胃腸が活発になり、眠れなくなるからです。
また食事は就寝3、4時間前までには済ませて置くようにします。
当然のことですが、蜂蜜についてもいくら舐めたとしても睡眠時間が極端に短ければその効果を見ることができません。そのため睡眠時間は最低でも6時間は取るようにします。加えて成長ホルモンが一番活発に分泌される時間は22時から2時の間であるとされています。
そしてこの時間帯に熟睡できれば、成長ホルモンの分泌はさらに活発になります。そのためできることならばこの時間帯に熟睡できるように予定を調整するようにします。
睡眠については数多くの研究結果が発表されていますが、ダイエットと同じく自分にあった方法を見つける努力をすることが必要です。上記を参考に試してみるという感覚でお役立て下さい。
上記で述べた点を注意していれば蜂蜜を用いたダイエットを効果的に行うことができます。加えてこのダイエット法は身体を細くするだけではなく、美容促進にも貢献します。ではその理由を蜂蜜に含まれる成分を中心に見ていきたいと思います。
はちみつの美容効果
まず蜂蜜には成長ホルモンの分泌を促す作用があるわけですが、成人した大人の体内でこのホルモンが分泌されても、身長が伸びたりすることは難しいと思います。
その代わりにこのホルモンが老化の進行を遅らせてくれます。つまり成長ホルモンの分泌によってアンチエイジングが可能となるのです。
また成長ホルモンはタンパク質を体内に取り込む作用を有しています。この働きは髪の毛の成長にも影響を及ぼします。髪の毛の主成分はタンパク質です。そのため成長ホルモンがたくさん分泌されると髪の毛のダメージが回復されたり、男性の場合は薄毛が改善されることもあるのです。
また蜂蜜にはビタミンCやビタミンB群、そしてミネラルが豊富に含まれています。これらは肌細胞に大きく作用し、美肌をもたらす成分です。
まずビタミンCですが、この栄養素と肌の関係については多くの人がすでにご存じのことでしょう。このビタミンCには肌細胞内で生成されたメラニン色素の排出を促す効果があります。そのためシミやそばかすの予防や除去を促し、美白に貢献します。加えて弾力のある肌を作るのに必要なコラーゲンの生成を促したり、抗酸化作用によって肌の老化を予防する働きを有しています。
そしてビタミンB群ですが、皮膚や粘膜、そして髪の健康維持に欠かすことのできない栄養素です。加えて血行を促進する作用も有しているために、この栄養素を摂取すれば美肌に必要な成分が容易に肌細胞に運ばれます。
また蜂蜜に含まれるミネラルにも血行促進効果を有しているものがありますし、その中のナトリウムには細胞の機能を維持せさせる作用があります。こうしたものが美肌を作ることに貢献してくれるのです。
優秀なはちみつも上手に摂取することが全て
蜂蜜は糖質を多く含む食品ですし、消化も良いために肥満をもたらしかねません。それでもこの食品を上手に摂取することでダイエットを促し、尚且つ美容が促進されるのです。ダイエット中の蜂蜜の摂取において気を付けるべき主なポイントは、摂取するタイミングでしょう。上記でも考えましたが、ダイエット中に適度な運動を行うことは脂肪の燃焼を促します。
しかし糖質制限を行っているときなどは逆に運動がエネルギー不足を招くことがあります。このような状況に陥ると脂肪の燃焼は促されますが、筋肉が衰えてしまうことがあります。このような場合に素早くエネルギー補給を行うためには、消化の良い蜂蜜がお勧めです。そのため筋肉をつけながらも脂肪を落としたいという人は、運動前に少量の蜂蜜を摂取することができます。
また2つ目の項目で考慮したように、睡眠前に蜂蜜を摂取するタイミングや量が適したものであれば、ダイエット効果が促されます。しかしタイミングが狂ったり摂取量が増えるなら、逆に肥満を生じさせることになりかねません。そのため就寝前の蜂蜜の摂取は慎重に行うべきです。もともと栄養価が高く、美容効果も有している蜂蜜ですので、美しく痩せたいという人はこの食品を用いることがお勧めです。
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