ダイエットを行う人の多くは野菜中心の食生活を送るように心がけています。

確かにこのようなダイエット方法には効果があります。多くの野菜は糖質が少ないために、たくさん食べても血糖値が急上昇しにくいと部類に入ります。そのため余分な脂肪が蓄積されるのを防ぐことができるのです。

また野菜には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内の不要物をスムーズに排出するのを助けます。肥満は腸内環境が乱れていても生じることがあるために、野菜に含まれる食物繊維の働きもダイエットに大きく貢献するのです。

しかし全ての野菜が安全であるとは限りません。中には糖質を多く含む野菜も存在します。

たとえばサツマイモやカボチャ、そしてジャガイモなどは糖質の多い野菜として知られています。そのためこれらを食べ過ぎると肥満が生じてしまうために、注意が必要です。

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ダイエットに励む人の中には体重が落ち、体が細く見えればそれでよいと考える人がいます。

しかしただ体重を落とすだけのダイエットはお勧めできません。なぜなら余分な脂肪を落とすだけでは皮膚が弛んでしまうことがあります。

また摂取カロリーを控えることで体重を落とすなら、筋肉が衰えてしまうことがあります。このような状況に陥ることがないようにするためには、必要な栄養素を摂取しつつも余分な脂肪を落とすダイエットを心がけなければならないのです。特に筋肉を作る栄養素や美容を促す栄養素を含む食材は積極的に摂取するように心がけるべきです。

恐らく美容を促進してくれる野菜と聞くと、トマトを思い浮かべる人は少なくないことでしょう。トマトはイタリアンなどおしゃれな料理にも使用されることの多い野菜であるために、多くの女性から好まれています。また含まれている糖質が少ないために、糖質の摂取量を制限して血糖値の急激な上昇を防ぐ糖質制限ダイエットを行っている人にも、トマトはお勧めできる野菜です。

しかしトマトを食べる際、当然のことながら注意すべき点もいくつか存在します。では糖質制限ダイエットを行いながらトマトをどのようにして食べるなら、効果的に余分な脂肪を落とすことができるかについて見ていきましょう。

トマトの糖質量

冒頭でも触れたように、トマトに含まれる糖質は少量です。
一般的なトマトは100グラムに対して約3グラムしか糖質が含まれていません。

しかしミニトマト100グラムに対しては4グラムから7グラムの糖質が含まれています。そのため一般的なトマトと同じ感覚で食べるなら、糖質の過剰摂取につながることもあります。またフルーツトマトにはさらに多くの糖質が含まれているために、食べる際には注意が必要です。ちなみに市販されているフルーツトマト100グラムには約14グラムの糖質が含まれています。

そのため糖質制限ダイエットを行っているときにこの食材を摂取することは滅多にないことでしょう。

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しかし糖質の少ないトマトでも、食べ過ぎるなら糖質の過剰摂取につながります。

もちろんダイエット中に大量のトマトを丸かじりする人はいません。注意すべきなのはトマトを使用した料理です。

トマトの栄養素の中には油と一緒に摂取することで吸収が良くなるものがあります。そのため油を用いて火を通すトマト料理は多くの人によって食されています。このような状況では熱によってトマトの水分が飛び、凝縮されたトマト料理が出来上がります。そのため少量のトマト料理であっても、そこにはたくさんの糖質が含まれていることがあるのです。特にトマトを煮込んで作ったトマトソースにはたくさんの糖質が含まれることがあります。

またトマトは玉葱と一緒に調理されることの多い食材です。実は玉葱にはたくさんの糖質が含まれています。そのためトマトと玉葱を煮込んだ料理にはたくさんの糖質が含まれることになります。このような状況を考慮し、トマトと一緒に調理するふさわしい食材をチョイスするべきです。これらの点は意外と見落とされがちですので、しっかりと明記しておく必要があります。

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トマトがお勧めの理由

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上記で考慮したようにトマトの調理の仕方や一緒に使用する食材に注意する必要はあるものの、基本的にはトマトに含まれる糖質は非常に少ないものです。そのため糖質制限ダイエットを行っている最中でも比較的容易に食べることができます。

しかしトマトは単なる「ダイエット中に空腹を紛らわすための食材」ではありません。この野菜に含まれる栄養素はダイエット効果を有しているのです。その中でも特に注目されているのがリコピンです。この栄養素は強い抗酸化作用を有していることで知られています。加えて血糖値を下げる作用も有しているために、糖質制限ダイエットにはもってこいです。

またトマトには13-OXO-ODAという成分が含まれています。これには脂肪燃焼効果があるために、無駄な脂肪を減少させるのに役立ちます。普段何気なく食べらているトマトですが、このような驚きの効果を有しているのです。

トマトを食べるおすすめの時間帯と調理法

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人の体で生成される成長ホルモンは脂肪を燃焼させます。そのためこのホルモンの分泌を促すことはダイエットに大きく貢献するのです。少し前にトマトダイエットと呼ばれるものが注目されました。これはトマトを夜に食べてダイエットを行うというものです。

このダイエット法の原理は成長ホルモンの分泌を促すことによります。トマトにはビタミンやミネラルがたくさん含まれています。そしてこれらの栄養素やミネラルは成長ホルモンの分泌を促します。そのためトマトを食べると脂肪の燃焼が促されるというわけです。

またこのホルモンが最も多く分泌されるのは22時から2時の間です。そしてこの時間帯にトマトから摂取したビタミンやミネラルが体内で働けば、成長ホルモンの分泌はさらに活発になります。このような狙いにより、夜にトマトを食べることが勧められていました。

ちなみにトマトダイエットの場合は一日に2個のトマトを食べるのが効果的であるとされています。しかしトマトの皮は消化に時間がかかります。そのためもともと胃腸がそれほど丈夫ではない人は、皮ごと食べると眠りが妨げられてしまうことがあります。

そうしたことがないよう、胃腸が丈夫ではない人はトマトの皮を剥いて食べることがお勧めです。もちろんトマトの皮にも栄養素が含まれていますが、トマト自体にもたくさんの栄養素が含まれているために、トマトの皮には養が多く含まれているので、消化が丈夫な人はそのまま頂きましょう。

トマトに含まれるビタミンやミネラルを上手に活用するためには夜にトマトを食べることが効果的ですが、リコピンの作用を重要視する場合は、朝にトマトを食べることがお勧めです。なぜなら体が最も効率よくリコピンを吸収する時間帯は朝だからです。このようにどの栄養素をメインとして考え、ダイエットを行うかによってトマトを食べるべき時間帯が異なってきます。

リコピンをメインとしてトマトを食す場合、油を使って加熱した料理がお勧めです。リコピンは油に溶ける性質を有しています。

また加熱すると吸収が良くなるために、効果的にリコピンを摂取することができるのです。またビタミンやミネラルをメインとして考えた場合、トマトは生で食べることがお勧めです。これらの栄養素は火を通すと壊れてしまうからです。そのため多くの人はトマトをサラダとして食しています。加えてサラダにドレッシングをかけるなら、リコピンの吸収が高まります。そのため油を用いたドレッシングをかけたトマトサラダはお勧めできるメニューです。

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トマトが及ぼす美容効果

ダイエットはただ身体を細くすればよいというわけではありません。

しかしダイエット中はどうしてもエネルギー不足や必要な栄養素の摂取が難しくなります。そのためダイエットに成功しても、健康的で美しいという印象よりも、げっそりとした印象を与えてしまうことが多々あります。このような状況は避けたいものですが、ダイエット中にトマトを食べるならこのような状況を回避することができます。
なぜならトマトには美容促進に関わる栄養素がたくさん含まれているからです。

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まず上記でも取り上げたましたが、トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化作用があります。体の老化は酸化によって生じます。そのため活性酸素の生成を防ぎ、体が酸化してしまうのを予防することがアンチエイジングに役立つわけです。抗酸化作用を持つリコピンを含むトマトを食せば、老化予防が可能となります。

またトマトにはβ‐カロテンが含まれています。この栄養素はリコピン同様、強い抗酸化作用を持っています。

またβ‐カロテンは体内に取り込まれるとビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜を強くする作用を有しています。そのためこの栄養素は美肌効果をもたらすのです。

またトマトにはたくさんのビタミンも含まれています。そのうちの一つがビタミンCです。この栄養素にはリコピンやβ‐カロテンのように抗酸化作用があります。また肌に蓄積したメラニン色素の排出を促す働きも有しているために、シミやそばかすを予防して美白効果をもたらします。そしてトマトにはビタミンB群も豊富に含まれていますが、その中でもビタミンB6は皮膚の抵抗力を強める作用を有しており、ニキビや肌荒れの予防に貢献します。また若返りのビタミンとも呼ばれているビタミンEも豊富に含まれていますが、この栄養素にも強い抗酸化作用があります。

リコピン、β‐カロテン、そしてビタミンの他にも注目できる栄養素がたくさんトマトには含まれています。たとえばカリウムには余分な水分を排出する作用があるために、むくみ解消に役立ちます。ダイエットを行うと空腹感を紛らわすために水分量の多いものを食す傾向にありますが、このような習慣はむくみを生じさせます。そのためダイエットを行っているのに、なんとなく体が大きくなっているように見えてしまうことがありますが、こうした状況を防いでくれるのがカリウムです。

またルチンという成分には血管を丈夫にし、血流を促す作用があります。摂取した栄養素は血液を通して体の各部分に運ばれるわけですが、血行が促進されれば栄養素はスムーズに運ばれていきます。そのためトマトに含まれる成分が効率よく働くために、ルチンは大切な役割を担っているのです。

トマトの加工品は?

正直なところ、トマトがそれほど好きではないという人もいます。そのような人はトマトそのものを食べることに抵抗を感じることでしょう。そこで思いつくのがトマトの加工品です。実のところ、そのような加工品でもトマトの成分が壊されていなければダイエット効果や美容促進効果を見ることができます。そしてお勧めの加工品はトマトジュースです。

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トマトジュースはトマトの栄養素がそのまま残されたものが多く、尚且つジュースという飲みやすい状態になっているために、トマトをそのまま食べることが苦手な人にお勧めできるものです。

しかしトマトジュースの中には塩分や糖分が加えられているものがあります。できることならばそのようなものが加えられていないものをチョイスするべきです。とりわけ糖分に関しては糖質制限ダイエットを邪魔することにつながりかねませんので、注意が必要です。

自分に合った食べ方を

これまで考えてきたように、トマトはダイエットにも美容促進にも大きく役立つ野菜です。

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しかしダイエット中は何かと制限があるために、食べ物に対する感覚がいつもと異なることがあります。たとえばこれまであまりトマトを食べてこなかった人が、いきなりダイエットのためにトマトを食べ始めたなら、その味にすぐに飽きてしまうかもしれません。しかし心配する必要はありません。トマトを使った料理はたくさん存在します。

たとえばトマトソースを使ったパスタなどは美味しく食べることのできるメニューです。またパスタそのものにも脂肪を燃焼させる効果があるために、このようなものはダイエットメニューとして多くの人によって食べられています。

またトマトを丸かじりすることに抵抗を感じている人は、トマトをミキサーにかけて自家製のジュースを作ることができます。このようにすれば皮も細かく砕かれるために、トマトの栄養を余すところなく摂取することができるのです。

このようにトマトを使ったメニューはたくさんあるために、自分がトマトを摂取しやすいと感じたメニューをチョイスすることができるのです。そのためこの野菜はダイエット中に食すことのできる、お勧めの食材なのです。

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