「韓国の女性の多くがスタイルが良いのはキムチを食べているから」などという噂を聞いたことがあるかもしれません。

実のところ、この噂は決して嘘ではないのです。なぜならキムチには余分な脂肪を落とし、尚且つ美容促進に役立つ栄養素がふんだんに含まれているからです。韓国では自家製キムチを作り、それを定期的に食べる習慣があります。そのため伝統的な味が守られ、余分なものは含まれていません。

キムチの糖質量は?

キムチ

では日本で食べられているキムチはどうでしょうか?市販されているものは非常に美味しく、ご飯のお供としては最高です。

しかし成分表示をよく見てみると、そこには果糖や水飴などが記されており、明らかに味を調えるために韓国の家庭で作られるキムチとは異なる調味料が使用されていることが理解できます。

もちろん市販のキムチにどのような調味料が使用されているのかは、各メーカーによって異なります。そのためキムチに含まれる糖質の量は、どのメーカーのものを購入するかによって異なります。

一般的には100gのキムチに対して5gから8g程度の糖質が含まれています。5gの糖質ならまだしも、8g以上となると少し糖質の含有量が多くなります。そのため市販のキムチを購入するときは甘味をもつ材料がなるべく使用されていないものを選ぶことをお勧めします。

キムチの糖質量

とは言うものの、日本で市販されているキムチにも当然のことながらダイエットを促し、美容を促進する栄養素が含まれています。では実際にこの食べ物にはどのような栄養素が含まれており、それらがどのような影響を体に及ぼすのか、その点を見ていくことにしましょう。

糖質制限中にキムチから得られる良い栄養

キムチに含まれるダイエット効果や美容促進効果のある栄養素は以下の通りです。

1.カプサイシン

唐辛子

キムチには唐辛子が使われていますが、これに含まれているカプサイシンには血行を促進する効果があります。血行が促されると基礎体温が上昇し、その結果、基礎代謝がアップします。つまりカプサイシンは体のエネルギー消費量を増やしてくれるのです。そのため脂肪が燃焼されやすくなります。

またこの成分には血糖値の上昇を防ぐ効果があります。そのため摂取した糖質がインシュリンによって脂肪に変えられるのを防ぎ、肥満を予防してくれます。

2.食物繊維

キムチにはたくさんの野菜が使われています。一般的なものは白菜をメインとしていますが、その他にもキュウリや大根をメインとしたものも人気があります。いずれにせよそれらの野菜にはたくさんの食物繊維が含まれています。

食物繊維には腸内の不要物を取り除く働きがあるわけですが、腸内環境が整えられると内臓の働きが活発になり、代謝がよくなります。そのため脂肪燃焼が促されるのです。

また食物繊維には糖質の吸収を遅らせる働きがあるために、血糖値の上昇を防いで余分な脂肪が蓄積されるのを防ぎます。

3.乳酸菌

代謝

ご存知の通り、乳酸菌には腸内環境を整える働きがあります。そのため食物繊維同様、内臓の働きを活発にして代謝を促す効果を有しています。

4.ビタミンC

ビタミンCにはメラニン色素を薄くしたり、それができるのを予防する効果があります。そのためシミやそばかすに働きかけ、美しい肌を作り上げるのに役立つ栄養素です。

しかしビタミンCの効果はそれだけではありません。この栄養素はコラーゲンの生成にかかわっています。コラーゲンは筋肉を構成する成分の一つです。そのためビタミンCは筋肉を増量するのを助ける栄養素でもあるのです。筋肉量が増えれば基礎代謝がアップし、余分な脂肪が燃焼しやすくなります。

5.ビタミンB1

この栄養素は水溶性ビタミンで、主な働きは糖質からエネルギーを産生することです。多くの場合、余分な脂肪はエネルギーに変換されなかった糖質によって生産されます。そのためビタミンB1を摂取しなければエネルギーが効率よく作られず、糖質が余分な脂肪に変換されてしまうのです。このようなわけでビタミンB1が果たす役割は、ダイエットを行う上で非常に重要なのです。

6.ビタミンB2

ウォーキング

ビタミンB2は糖質の代謝にかかわるだけではなく、脂質やタンパク質を体内でエネルギーに変換する役割も担っています。

そして脂質やタンパク質が活発にエネルギーに変換されるのはビタミンB2を摂取した後に体を動かしたときであるために、運動前に摂取することで大きなダイエット効果を発揮する栄養素として知られています。

7.ビタミンB6

先にも少し触れましたが、筋肉量が増えれば基礎代謝がアップし、脂肪の燃焼効率がよくなります。そしてビタミンB6は血液や筋肉の生成に関わる栄養素であるために、太りにくい体を作るためには欠かすことができません。

8.アリシン

キムチにはニンニクやニラが使用されます。これらの食材にはアリシンという栄養素が含まれています。アリシンはビタミンB1の吸収率を高める役割を果たし、糖質がエネルギーに変換されるのを促します。

糖質制限中のキムチの効果的な食べ方

やはりキムチに含まれている栄養素を効果的に摂取するには、生で食べるのが一番です。

しかしキムチはそのまま食べられることの多い食品ですので、この点は大きな問題とはならないはずです。またキムチは時間が経つにつれて発酵が進み、酸味が強くなります。このような酸味が苦手であるという人は、豆腐や肉類を一緒に煮込んだキムチ鍋がお勧めです。

キムチ鍋

グツグツと煮込むことでビタミンCや乳酸菌などの栄養素は壊れてしまいますが、過熱された乳酸菌に関しては腸内で善玉菌の餌となり、腸内環境を改善するのに役立ちます。
また最近話題のキムチ納豆もお勧めです。これはキムチと納豆を混ぜるだけの簡単メニューです。この2つを混ぜた後、しばらくそのままにしておくことで乳酸菌が増えることがわかっていますので、キムチ納豆のダイエット効果を促すためにはこの2つを混ぜた後、しばらく待つことができます。

nattou

また豚肉とキムチを傷める豚キムチなどもダイエットを促します。豚肉にはビタミンB群やタンパク質といったダイエットに欠かすことができない栄養素が含まれていますので、このメニューもお勧めです。

キムチを食べる際の注意点

冒頭でも述べたように、市販されているキムチには味をまろやかにするために果糖や水飴などが使用されているものがあります。このようなものはキムチに含まれる糖質量をアップさせます。そのためそうしたものが極端に多く含まれているキムチに関しては、ダイエット中に食べることは避けたほうが無難です。

またキムチは塩分を多く含んでいる食べ物です。そのため食べ過ぎてしまうと塩分の過剰摂取となり、むくみや高血圧を引き起こすことがあります。

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加えてキムチに含まれているカプサイシンは刺激が強く、食べ過ぎると胃や腸を傷めることがあります。
ダイエット効果をいち早く見たいというはやる気持ちは理解できますが、その気持ちを抑え、キムチを一度にたくさん食べることは避けるべきです。

成分表示のチェックもポイント

これまで再三述べてきたように、市販されているキムチに使用されている食材はメーカーによってこ異なります。そのため成分表示をチェックし、ダイエットを促すキムチを購入することもポイントの一つです。
たとえばキムチの中にはオキアミなどの魚介類が使用されているものがあります。このようなものには筋肉の合成に必要なアミノ酸が含まれているために、ダイエットを促します。もちろん今回取り上げた8つの栄養素に関しては、ほとんどのキムチに含まれています。しかしその他の栄養素に関してはメーカーにより多少異なってきますので、この点を意識してキムチを選ぶことも大切です。

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