きゅうりはダイエットに効果的な食べ物であると言われています。その理由はこの野菜に含まれる成分と関係があります。
きゅうりの約95%は水分であるために、食べ過ぎによるオーバーカロリーが原因で太ってしまうということも滅多にありません。
きゅうりの糖質量
まず体内の余分な脂肪を作り出す可能性の高い糖質に関してですが、きゅうり100gあたりに含まれる糖質の量は約1.7gから2g程度であるとされています。
これは野菜の中でもかなり少ないほうです。
また、きゅうりにはダイエットを促す栄養素が含まれています。そのためこの野菜を食べることで、余分な脂肪を落とすことができるのです。
しかしただきゅうりを食べればダイエットが可能であるといういうわけではありません。むしろ気を付けなければ逆に太ってしまうこともあります。
ではこの野菜をどのようにして食べればダイエット効果を見ることができるのでしょうか?またきゅうりを食べる際、どのような点に注意すべきでしょうか?これらの点について見ていくことにしましょう。
きゅうりに含まれる糖質制限と相性の良い栄養
まずはきゅうりに含まれている栄養素について見ていきましょう。代表的なものは以下の通りです。
1.シトルリン
あまり聞きなれない成分かもしれませんが、シトルリンとはアミノ酸の一種です。この成分には血管を拡張させる作用があります。
この作用によって血行が促されると基礎体温が上昇して基礎代謝がアップします。その結果体で生産されるエネルギーの消費量が増え、脂肪燃焼効果が高まります。
加えてシトルリンは天然保湿因子を構成するアミノ酸であり、肌を美しく保つ効果も有しています。
2.カリウム
カリウムには余分な水分を体外に排出する作用があります。そのためむくみ改善に役立つ成分として有名です。またこの成分には塩分を排出する効果もあります。体温は血液の塩分濃度が高いと上昇します。このような作用を持つ塩分を排出するカリウムは夏野菜に含まれていることが多く、それゆえに夏野菜には体を冷やす効果があるとされています。
またカリウムには筋肉運動を助ける働きがあります。筋肉が正常に動かなければそれを増量することは困難です。そして筋肉の増量は代謝アップに大きくかかわるために、カリウムの働きは結果的にダイエットを促すのです。
3.ビタミンC
多くの野菜はビタミンCを含んでいますが、きゅうりにもこの栄養素は含まれています。ビタミンCは美容促進に貢献することで知られています。
メラニンの生成を抑えたりコラーゲンの生成を促す栄養素であり、これらの働きが美肌をもたらします。
そしてコラーゲンは筋肉を構成している成分でもあるために、ビタミンCは筋肉の増量にも貢献する栄養素です。上記でも触れたように筋肉量が増えれば代謝がアップし、太りにくい体を作ることができます。そのためビタミンCもダイエットを促す栄養素なのです。
4.食物繊維
食物繊維には糖質の吸収を緩やかにする効果があります。そのため血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪が作られるのを防いでくれます。また食物繊維は腸内環境を整えることにも貢献します。腸内の不要物がスムーズに排出されることで内臓の働きは活発になります。その結果代謝が促され、脂肪燃焼効率が高まります。このような状況もダイエットに貢献します。
5.βカロチン
この栄養素はきゅうりの皮に含まれています。βカロチンの特徴は体内に取り込まれるとビタミンAに変化することです。そしてビタミンAには抗酸化作用があるために、老化を遅らせる効果があります。またビタミンAは血管を強くし、血中の脂質を正常化する効果を有しています。このような働きが肥満、そして生活習慣病の予防に役立ちます。
6.ホスホリパーゼ
きゅうりに含まれる成分の中で、最近注目されているのがこのホスホリパーゼという酵素です。この酵素には脂肪を分解する作用があります。この作用がダイエットを促します。
糖質制限中でもOKなきゅうりのお勧めな食べ方
きゅうりの大きさは様々ですが、一般的な大きさのきゅうりは約100gであるとされています。そのためきゅうり一本に含まれる糖質の量は2gか、それ以下であると考えることができます。そしてやはり他の野菜同様、きゅうりに含まれる栄養素を効果的に摂取したいのであれば生で食べるのがお勧めです。
またきゅうりをすりおろして食べることでホスホリパーゼの働きが活発になるために、おろしきゅうりはダイエット効果を促します。
この際に切れ味の良いおろし金を使用するべきです。そうすることできゅうりの細胞が壊れ、ホスホリパーゼが体内で作用しやすくなるからです。またホスホリパーゼやビタミンCは熱に弱いために、できることなら過熱しないで食べることがお勧めです。
そしてきゅうりをミキサーを使って細かくすることは避けるべきです。なぜならミキサー使用時には熱が発生するために、ホスホリパーゼやビタミンCが壊れてしまうからです。
すりおろしたきゅうりは青臭さが増します。しかしおろしきゅうりに鰹節や醤油をかけて食べるなどすれば、青臭さは薄れます。そのため癖のない仕方でおろしきゅうりを食べたいという人は、このような工夫を加えてもよいでしょう。
きゅうりはそのまま野菜スティックとして食べても美味しいですよね。。塩や味噌などをつけるだけでも美味しく食べることができるために、このメニューは忙しい人などにお勧めです。
またきゅうりを使って作られたキムチが販売されていますが、このようなものにはダイエットを促進する栄養素がたくさん含まれています。
たとえばキムチに使用される唐辛子には脂肪燃焼効果のあるカプサイシンが含まれています。また腸内環境を整える乳酸菌や、エネルギーの生産を促したり筋肉の増量にかかわるビタミンB群なども含まれています。
そのためきゅうりのキムチもダイエット食品として食べることができます。
きゅうりを食べる際の注意点
きゅうりは世界一栄養素の少ない野菜と呼ばれています。そのためこの野菜を食べ過ぎたからといって、肥満が生じることは滅多にありません。
しかしきゅうりが肥満の原因を引き起こすことがあります。たとえばきゅうりにたくさんのドレッシングやマヨネーズなどをつけて食べるなら、それらのカロリーが肥満を引き起こすことになりかねません。きゅうり自体に肥満の原因はないものの、一緒に食べるものによって肥満が引き起こされてしまうのです。
また塩や味噌などにはたくさんの塩分が含まれています。そのためいくらきゅうりをたくさん食べても太らないからと言って、塩や味噌をつけてたくさんのきゅうりを食べるのであれば、塩分の過剰摂取につながりかねません。
このような状況は高血圧をもたらすなど、健康に害が及んでしまいます。また冒頭でも述べたように、きゅうりの約95%は水分です。またこの野菜にはカルムが含まれています。そのためきゅうりを食べ過ぎるとカリウムの利尿作用が働き、トイレに行く回数が増えてしまいます。
きゅうりは気軽さが最大のメリット
夏野菜として知られているきゅうりですが、最近では一年を通して比較的容易に入手できる野菜として販売されています。
また特別な調理をしなくても食べられるために、気軽なダイエット食品ということもできます。
ダイエット目的できゅうりを食べる場合、食事の前にすりおろしたきゅうり一本を食べると効果があるとされています。すりおろすだけでしたらそれほど時間もかかりませんし、苦にはなりません。ホスホリパーゼをはじめとする栄養素の効果を最大限に発揮させるすりおろしきゅうりは、試してみる価値ありです。
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