ダイエットや健康促進に効果があるとされており、現在何かと注目されているのが糖質制限です。糖質は体が活動を行うために必要とするエネルギーを作り出す大切な成分ですが、過剰摂取すると脂肪に変換されるために肥満や生活習慣病が引き起こされます。そのため体が必要とする量の糖質のみを摂取するようにすれば、肥満や病気を予防できるというのが糖質制限の狙いです。事実、多くの人は糖質制限を行って見た目が良くなり、さらには体が軽くなったと感じます。

まず先にも触れたように体が必要とする量の糖質のみを摂取するようにすれば余計な脂肪は生産されません。そのため身体が細くなり、見た目が良くなります。また糖質は様々な健康被害をもたらすことがあります。

たとえば糖質を過剰摂取するとエネルギーに変換されなかったものが血液中に取り込まれ、その結果血液の粘度が増します。こうしたことが生じると血管や神経に問題が生じることとなり、健康被害が引き起こされるのです。このような問題を回避できるわけですから、糖質制限には様々なメリットが存在すると言えます。

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さて、糖質制限による見栄えの変化にもう一度注目してみましょう。先にも述べたように、糖質制限を行えば余分な脂肪が生産されませんので、ダイエットに役立ちます。そのため無駄な脂肪のないスリムな体を作ることができるのです。

そして糖質制限がもたらす見栄えの変化はこれだけではありません。この方法を続けた人の多くは、外見が若く見えるようになったと感じています

実はこれは思い込みではなく、糖質制限が老化を遅らせていることによる体の変化です。

しかし逆に糖質制限を行ってからというもの、身体が老けて見えるようになったと感じる人もいます

ではなぜこのような真逆のことが生じてしまうのでしょうか?それではまず糖質制限がどのようにしてアンチエイジングに役立つのかについて考えていきましょう。その後どのようなことが原因で糖質制限が老化を促進させることがあるのかについて述べていきたいと思います。

糖化現象の予防

糖質はタンパク質と結びつくことがありますが、これを糖化といいます。本来、糖質とタンパク質は全く別の栄養素であるために反応し合うことはありません。しかし体温で双方が温められるとこの現象が生じてしまいます。そしてこの2つの栄養素が出会う原因は糖質の過剰摂取です。

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血液中の糖質が過剰になってあふれ出すと、タンパク質と出会う確率が高くなります。そこに体温が加わるとこの2つの栄養素が結びつき、糖化が生じてしまうのです。

この現象が生じて変化した成分はAGEと呼ばれており、これには老化を促す作用があるのです。AGEの一部は消化の段階で分解されます。しかし体外に排泄されなかったものは体内に蓄積されることとなり、それらが老化現象を促進させてしまうのです。

ではAGEはどのような老化現象をもたらすのでしょうか?

AGEが引き起こす老化現象とは

AGEが細胞外の結合組織に蓄積すると、コラーゲンやエラスチンといった成分に含まれるタンパク質を変性させます。このような状況に陥るとコラーゲンやエラスチンに本来備わっている弾力性が低下していきます。ご存知の通り、これらの成分には肌に弾力やハリを持たせる作用があります。
つまり糖化によって生じたAGEが体に蓄積すると肌の老化が促進され、弛みやシワが生じやすくなってしまいます

また糖化によって発生した老廃物が皮膚の細胞に沈着するとシミやくすみが生じてしまい、肌の透明感が失われてしまうのです。

アンチエイジング効果も

また、若さを保つうえで忘れてはならないのが髪の毛の状態です。この点でも糖化は大きな影響を及ぼします。髪の毛のタンパク質が糖化することにより、AGEは髪の毛にパサつきをもたらします。そのためツヤやハリといったものは失われ、ゴワゴワとした印象を与えるものとなってしまうのです。このような髪の毛の状態は想像以上に老けた印象を与えるものとなります。

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また重い病気にかかると老化は一気に促進されますが、この点においても糖化によるAGEの影響は非常に大きなものであると言えます。

たとえばAGEは血管や内臓にも影響を与えることがあります。血管にAGEが作用すればそれは硬くなり、破れてしまう可能性が高まります。またこのような状況は動脈硬化を引き起こす確率も高めることになります。さらには動脈硬化が原因で心筋梗塞や脳梗塞などが引き起こされることもあるために、糖化の危険性は侮ることができないのです。

加えて糖化は腎臓の働きにも大きな影響を及ぼします。腎臓は体内の血液をろ過し、不要なものを排出するという役割を担っています。そして腎臓のフィルターの役割を果たしている膜はタンパク質でできており、これが糖化の影響を受けるとろ過作業が上手く行えなくなってしまうのです。このような状況が生じると体に毒素が回ってしまうこととなり、様々な障害が引き起こされます。こうしたことは老化の促進につながりますし、何よりも大きな健康被害をもたらすために注意が必要です。

肥満予防とアンチエイジング

年齢を重ねるごとに身体が老けて見えるようになるのは当然のことです。しかしそれを遅らせるためにできることはたくさんあります。まず先にも少し述べたように、大きな病気をしてしまうと身体は急激に老けてしまいます。そして肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧、そして痛風などの生活習慣病を引き起こす原因となることがあります。

しかし糖質制限によって肥満を解消したり予防することができるなら、これらの病気にかかるリスクはかなり低下するのです。

このような理由により、糖質制限は老化を遅らせる手助けをしてくれるのです。また糖質制限中は食事に対する意識が変化します。糖質の摂取量を計算してどのようなものを食べるべきかを決定するわけですが、同時に体が必要とする栄養素を含む食材を摂取しようという意識も高まります。そのためアンチエイジングに効果のあるものを食べる機会が増え、このような状況も老化を遅らせることに貢献します。

加えて肥満とホルモン分泌量の関係にも注目できます。人の体からは成長ホルモンが分泌されています。成長段階にある若者の場合、このホルモンは身体的な成長を促す役割を果たします。

しかし身体的な成長がすでにストップしている人の体内でも、このホルモンは分泌されます。そしてその主な働きは老化を遅らせるというものです。つまり成長ホルモンがたくさん分泌されることで若さを保つことができるのです。

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このホルモンは運動しているときや熟睡しているときにたくさん分泌されます。しかし身体が太っているとどちらも容易に行うことができません。

まず運動ですが、当然のことながら身体が重いと少し動いただけでも息が上がってしまいます。そのため十分な量の運動を行うことができないのです。

また体重が重いと膝などの関節に大きな負担をかけてしまうために、思うように動くことができません。中には肥満が原因で関節に大きな怪我を負ってしまったという人もいます。

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そして太っている人は眠っているときに呼吸障害に陥ることも多々あります。このようなことが生じると当然のことながら眠りが浅くなり、熟睡できません。このように身体が太っている人は成長ホルモンを作り出すのが難しい状況にあるのです。

しかし糖質制限によって余分な脂肪を落とし、身体を細くすることができれば定期的に運動することが比較的楽になります。また熟睡も可能となり、成長ホルモンの分泌が促されます。このようなことはアンチエイジングにつながり、若さをもたらしてくれるのです。糖質制限ダイエットという言葉が先行していますが、自分の体のこと考える第一歩と捉えると、そこからさらに健康的な生活へと広がっていくことが理解頂けると思います。

糖質制限で老化が進行する!?注意すべきは塩分過多!

これまで糖質制限がアンチエイジングに大きく貢献する点について見てきました。しかし逆に糖質制限を行ったがゆえに老化が進んでしまったように感じるという人もいます。その原因の一つが塩分の取り過ぎです。

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糖質制限を行ったことのある人は、糖質が様々な食材に使用されていることに驚きを感じます。そしてこれまで普通に使用していた調味料などにも糖質が含まれていることがわかり、使用をストップしたという人も少なくないはずです。そのため食事の味付けは塩や醤油によって行うことが多くなり、食卓が全体的に塩辛いもので満たされるという状況が生じかねません。このような状況は塩分の過剰摂取につながります。実は塩分の過剰摂取も老化を促進させることが分かっています

塩分の過剰摂取で内蔵が疲労

まず塩分をたくさん摂取することで炎症性の物質が体内で大量に作り出されてしまいます。そのため免疫系の病気を引き起こす要因となり、このようなことが原因で老化が促進されることがあります。

また塩分の過剰摂取は内臓の疲労や虚弱にも関係してきます。内臓が弱くなるとその影響を真っ先に受けるのが肌です。そのため肌が老化して見栄えに大きく影響することもあります。

加えて塩分の過剰摂取は高血圧を生じさせることがあり、この状態は心臓などの大切な臓器に大きな影響を及ぼします。これが引き金となって大病をしてしまうと、老化は一気に促進されてしまいます。それどころかひどい場合は命に関わる病気となることもあるために、塩分量に関しては細心の注意を払うべきです。

糖質制限で筋力ダウン

また糖質制限を行うと筋肉が弱る傾向にあります。

糖質は過剰に摂取すると脂肪へと変換されますが、その他は体を動かすためのエネルギーに変換されるために、必要な量の糖質を摂取することは非常に重要なのです。

しかし必要量のみの糖質を摂取するというのは難しく、多くの人はエネルギー不足に陥ります。このような状況に陥ると体は体内にあるタンパク質を分解してエネルギーを作り出します。

そして筋肉がその対象となることもあり、それが使われると当然のことながら筋肉量は減っていきます。そのため糖質制限中は筋肉が弱くなってしまうことがあるのです。筋肉が衰えると体が品祖に見えてしまいます

また体をしっかりと支えることができなくなるために姿勢が悪くなります。このような状況は老けているという印象を与えてしまうために、注意が必要です。

糖質制限中の筋力・筋トレについては「糖質制限と筋トレで痩せる、そして太りにくい体を作る。」で詳しく解説していますのでさっとでも読んでみるとためになると思います。

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そこで重要なとなるのがタンパク質の摂取です。この栄養素をきちんと摂取し、筋肉を鍛えることで老けているという印象を与えずに済みます。

しかしタンパク質の摂取も極端になるのであれば、老化をもたらす危険性を生じさせます。タンパク質を多く含む食材の中にも塩分など老化を促進させる成分を含むものがあります。

たとえばチーズにはタンパク質が豊富に含まれているために、これは糖質制限中に食べることが勧められている食材です。
ただ、チーズには塩分も含まれています。そのためチーズをたくさん食べるという極端な行動に出るとタンパク質を摂取できるものの、同時にたくさんの塩分も摂取することになります。このような状況には十分に注意する必要があります。

豆腐など植物性タンパク質、ささみなどの脂質の少ない肉類などを薄めの味付けにしていただく。こういった食への心がけの積み重ねがアンチエイジングにもつながってくるというわけです。

糖化防止とバランスの取れた食事が鍵

糖質制限がアンチエイジング効果をもたらす直接の要因は糖化防止です。これまで考慮してきたように糖化は老化を速める成分であるAGEを作り出します。そのため余分な糖質がタンパク質と結合しないようにその摂取量をセーブすることで、老化を遅らせることができるのです。

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糖質制限と関係するその他のアンチエイジング効果は、余分な脂肪を落とし、日々の代謝のアップや睡眠の質をアップすることに繋げ、成長ホルモンの分泌量を増やすことや、老化を促進させる病気の予防が可能であるというものです。

もちろん病気の予防だけでも大きなメリットであると言えますが、身体が軽くなったところで定期的な運動を行うように心がけるなら、若さはより一層長く保たれることでしょう。先にも触れたように運動は成長ホルモンの分泌を促しますし、筋肉量の増加にも影響します。そのため糖質制限によって身体を細くしつつも、その他の活動についても積極的な見方を持つべきです。

またこれまで何度も考えたように、極端な食事も老化促進に関係しています。そのためバランスの取れた食事を心がけることも大切です。このように糖質制限を行いながらも運動を行うことやバランスの取れた食事を取ることなど、基本的にはアンチエイジングに必要なことは美容や健康を促進するために行うことと変わりありません。そのためこうしたことを心がけていれば美しくて健康であり、尚且つ若々しい状態をキープできるのです。このような点をしっかりと理解し、正しい仕方での糖質制限を行うように努めるべきです。