突然ですが、“ヒハツ”とは何かご存じでしょうか?ヒハツって何?!初めて聞いた!!という方も“ヒハツ”の言葉は聞いた事があるけれど、実際詳しくは知らない!!という方も…
ヒハツは古来よりある物で今そのヒハツの魅力が見直され話題となり注目されています。なぜ、古来よりあったヒハツが今再び話題となり注目されているのでしょう。
食べ物にアクセントを加える香辛料は多くの人によって好まれています。ここ日本では唐辛子や山椒、そしてコショウなどが一般家庭でもよく使用されます。香辛料を使用する主な目的は香りや味を楽しむというものでしょう。
しかしこれらには体の機能を活発にし、美容や健康を促進する効果があります。今回はそのような効果を持つ香辛料の一つであるヒハツについてお伝えしたいと思います。
ヒハツって何なの?!
まず一番はじめに “ヒハツ”とは何なのか。この香辛料はあまり耳にすることのないものかもしれません。
ヒハツとは、東南アジアに分布するコショウ科の植物で実の部分が多肉質の円筒状になっているところから、ナガコショウ、ロングペッパーとも呼ばれます。コショウ科の植物で、現在では東南アジアの料理によく用いられています。
ちょうど、つくしの頭のような形で長さ3.5cmほどの実をつけます。熟すると赤くなりますが、熟する前の緑色の未熟の実を収穫し、蒸して乾燥させたものが香辛料になります。実はコショウに似た辛い風味を持っていますが、シナモンにも似た甘い特有の香りもあります。不思議ですよね。
しかし、実はコショウとよく似たヒハツですが、コショウより刺激的な風味があるようです。コショウよりも強い辛みを感じます。果実は花柱の周りに多数の実が付くようにして成長します。そして実際に香辛料として食べられるのは乾燥させたこの果実というわけです。色が黒いことやコショウ科の植物であることから、黒コショウとよく間違われることがあります。しかし実際にはヒハツと黒コショウは全く別物なのです。
沖縄では近縁種のヒハツモドキを「ひはち」と呼び、琉球料理の薬味として使われています。
また、中国では生薬として「体を温める目的」として用いられインドでは伝統医学のアーユルヴェーダでは、消化不良時や食欲減退時に摂取すると良いとされています。
このようにヒハツとは植物の実のことで、世界各国で用いられている植物でした。さてこのヒハツにはどんなヒミツがあるのでしょう。
ヒハツの成分とは
ヒハツには、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がたっぷり入っています。
さらに、辛みの元となる成分“ピペリン”という特有成分も豊富に含まれています。実はこのピペリンという特有成分が身体にとってとてもいい働きをしてくれます。
日本で“辛みのある物“と思い浮かぶものは、わさびや辛子、しょうが、唐辛子などが一般的ですね。ヒハツはあまり本州では馴染みがありません。ヒハツと他の香辛料との大きな違いは、“ヒハツの辛さはまろやかな辛さ”だということです。
そのため、いろんな素材や香辛料と組み合わせやすく使いやすいのがひとつの魅力です。他素材とも相性が良いので比較的に飲みやすい香辛料でサプリも最近多く見かけるようになりました。
ただし、大量に摂取した際など健康被害も完全に否定できるまで研究が進んでいないという話もあります。ヒハツに限らずですが、その点は注意した上で効果や効能を見ていきましょう。
ヒハツの効果と効能
先ほど少しふれましたが、身体にとって、とてもいい働きをしてくれる“ヒハツ成分”ですが実はまだまだ解明されていない部分も多いと言われています。なんだかとてもミステリアスな、ヒハツ成分ですが今分かっている効果と効能も素晴らしいものがあります。
優れた血行促進効果
先ほど、説明しました辛みの元となる成分“ピペリン”には、【血流・血行不良の改善】の効果があります。その結果、血行不良による肩こりや頭痛などの緩和、予防にも期待ができるといわれています。
ここに出てくる課題全般は適切な運動を行うことで解消できる事が多いですが、運動はちょっと難しいという人には血行改善はかなりポイントが高いのではないでしょうか。
冷え性の改善・体のむくみの予防・改善
女性の多くが季節を問わず気にかけてみえる方も多いのではないでしょうか?血行がよくなると身体もポカポカ温まりますよね。身体が温まることにより冷え性の改善や体のむくみを予防したり改善したりできます。
漢方などがむくみ改善に即効性があるように、冷え性の改善はすぐに目に見える成果です。むくみが発生しない体を意識するならヒハツを生活に取り入れるのも良いですね。
身体の代謝UP!!
血流が高まって、身体が温まることにより身体の代謝がUP!!できます。
代謝があがれば必然的にエネルギーの燃焼も良くなるので【ダイエット】や【肥満の予防】ができるようになるのです。なんとすばらしいサイクルだと思いませんか?!
体温が上がると消費カロリーが増えるために、ダイエットを行っている人の多くは基礎代謝のアップを心がけます。
そしてヒハツにもそのような効果があるために、摂取することでダイエット効果が期待できるのです。
また先にも触れたように、ヒハツにはピペリンという成分が含まれています。この成分は血管の壁を修復し、尚且つ血管を広げる働きを担っています。このピペリンの作用もあり、ヒハツを摂取した後は血行が促されて体が温まるのです。
当サイトのメインテーマである糖質制限ダイエットにおいても代謝アップは非常に重要な部分です。糖質を制限する事で脂肪をエネルギーとして利用し痩せていくというメカニズムですが、同時に筋肉も燃やしてしまい、徐々に代謝が低下するという事が課題となります。
その面でも、ヒハツを上手に活用することだできれば、理想の体型を追い求めやすくなるという事は簡単に理解出来ると思います。
頭皮トラブルの改善や美肌効果をもたらす
上記の項目でも考えたように、ヒハツに含まれているピペリンという成分が作用すると血管が広がり、血流が良くなります。
このような作用は体を温めて基礎代謝をアップするだけではなく、頭皮トラブルの改善にも効果があります。まず頭皮トラブルが発生する原因の一つとして頭皮の血行不良が挙げられます。
たとえば髪の毛が作られるためには孟母細胞に栄養がスムーズに運ばれなければなりません。しかし頭皮の血流が悪くなるとこのような働きが滞ってしまいます。その結果、髪の毛は弱々しくなり、容易に抜けてしまうのです。
また髪の毛には頭皮内で生成されてそれが毛穴を通じて生え出て、その後抜け落ちるというサイクルがあります。このサイクルが乱れてしまうと成長しきれていない髪の毛が生え出てきたリ、これから頭皮上で太くなる予定の髪の毛が抜け落ちたりすることがあります。ヘアサイクルの乱れは頭皮の血行が悪いと生じてしまうことがあるために、薄毛解消には血行促進を心がけるべきなのです。この点でヒハツは助けとなります。
またヒハツの同じよう働きが美肌効果をもたらします。肌を作る栄養素は血液を通して運ばれます。そのためヒハツの血行促進効果によって美肌を作る栄養素が体の隅々にまで運ばれるために、美しい肌を持つことが可能となるのです。またコラーゲンなどの肌にハリを持たせる成分が効率よく運ばれるようになれば、乾燥やシワの改善にも役立ちます。
糖を善玉菌の餌にする
ダイエットを抜きにして美容を語ることはできません。余分な脂肪のない均整の取れた体をキープすることは美しさに貢献します。
そのためこの点は常に意識しなければならないことなのです。身体が太る一番の原因は、糖質の過剰摂取です。糖質はエネルギーを作り出す大切な栄養素ですが、摂取しすぎるとエネルギーに変換されなかったものがインシュリンの働きによって脂肪となり、これが体に蓄積されて肥満が生じてしまいます。
よって、エネルギーになれなかった糖質を上手に処理することが、肥満を解消するポイントなのです。この点でヒハツは大きな役割を担っています。
ヒハツは腸で吸収されなかった糖質を善玉菌の餌に変化させるという作用を有しています。そのためヒハツを摂取すれば余分な糖質が血液中に入り込んでインシュリンの影響を受けることがないのです。
また善玉菌には腸内環境を整える働きがあります。腸内環境の乱れは肥満を引き起こすことがあります。そのため善玉菌の餌を増やし、その働きを活発化してくれるヒハツはこの点でもダイエットに貢献してくれるのです。
成長ホルモンの分泌が活性化
先ほど、ダイエットにも効果があるといいましたが、代謝があがると基礎体温も当然あがりますよね。するとお肌の調子にも変化が見られます。成長ホルモンの分泌が活発だと老化の促進も抑えることができます。老化によってお肌のターンオーバーは遅くなります(肌の生まれ変わりが遅くなるということです)。
そうなると、肌に溜まった老廃物が体外に排出されにくい状況になります。そのため、代謝がいい人ほどキレイな肌を保つことができるという理由です。
私もヒハツを含む漢方や同様の効果があると言われているEPAを毎日摂取していますが、体がポカポカなのは勿論、肌は自信を持ってマイナス15歳と言えます!
勿論、代謝アップという部分に期待して初めたのですが、嬉しいオマケですね。
ヒハツの健康促進効果
ヒハツがもたらす健康促進効果は以下の通りです。
高血圧を抑制
血管が狭くなると血液がそこを無理に通ろうとするために、血圧が高くなります。
そのため血管を広げて血液がスムーズに流れるようにすることで血圧を下げることができます。これまで考えてきたように、ヒハツにはそのような血管拡張効果があります。そのため血圧を下げるためにもお勧めできる食材なのです。
ゴースト血管を改善
ヒハツの血管拡張作用が優れていると言われる理由の一つは、毛細血管に対しても作用することです。毛細血管は体を温めたり栄養素の運搬のためになくてはならないものですが、血行が悪いとそこに血液が通わなくなり、そのまま消えてしまうことがあります。このような血管はゴースト血管と呼ばれています。毛細血管は体の末端に多く存在しています。
そのためこれらがゴースト血管となってしまうと末端が冷えるようになり、体が冷たく感じられるようになってしまうのです。そのため冷え性に悩まされているという人はゴースト血管を疑うと共に、ヒハツを摂取して毛細血管の血流を改善することに努めるべきです。
ヒハツの秘密
ヒハツはゆっくりと体を温める
さて、ここで突然ですが“血行促進する食材”を思い浮かべてみてください。皆さんは何を思い浮かべますか?私は唐辛子を思い浮かべました。唐辛子といえば、“カプサイシン”ですね。
ヒハツも唐辛子と同じく血行促進するということは先ほどお伝えしました。確かにどちらとも血行促進の働きがあります。しかし、実はヒハツと唐辛子の決定的に違うことがわかりました。それは、“汗のかき方”です。汗をかけばどちらも変わらないのでは?と思う方も多いのではないでしょうか。私もそう思っていました。
唐辛子は、カプサイシンにより急激に身体を温めるので汗を非常にかきやすくします。それにより冷え性にも効果的ではありますが、汗を急激にかく分、汗は体温の熱を奪う性質がありますので持続力が続かないことがあるそうです。逆にヒハツは、“ピペリン”で穏やかにゆっくり身体を温めるので汗をかきにくいのです。そのため、ジワジワと身体が温まることにより末端までゆっくり温まるので血流の流れまで良くなり、結果的に唐辛子よりもヒハツの方が冷え性の改善とさらに疲労回復が期待できるといわれています。
同じ、血行促進でも汗のかくスピードによりこのような違いがあるのですね。
ヒハツはこんな人にお勧めです
これまでヒハツの効果について考えてきましたが、下記の人はヒハツの摂取がお勧めです。
血糖値を気にしてる人
先も考慮したように、ヒハツはエネルギーとならなかった糖質を善玉菌の餌に変えてくれます。そのため血糖値の上昇や糖質による肥満を気にしている人にお勧めできます。
抜け毛
ヒハツの血管拡張効果は頭皮にまで及びます。そのため頭皮の血行不良が原因で無駄な抜毛が生じている人は、ヒハツの効果を期待できます。
高血圧の人
血管が狭いと血圧が高くなりますが、このような症状を緩和するのにヒハツは役立ちます。またヒハツには血管を強める働きがあるために、循環器系の病気予防にも役立ちます。
冷え性、肩こり
血行が悪くなると体が冷えます。また毛細血管に血液が行き渡らなくなり、このようなことが原因で指先などの末端が常に冷たくなってしまうという人もいます。こうした状況もヒハツの血管拡張効果によって改善されます。また血液の流れが悪いと肩こりなどの症状に悩まされることがありますが、このような症状もヒハツによって改善されます。
むくみ
末梢血管の血流が改善されると皮下組織に貯まった水分が回収されやすくなり、顔や手足のむくみが解消されます。ヒハツにはこうした効果もあるために、むくみに悩まされている人も摂取することができます。
これまで見てきたように、ヒハツは肥満を解消して美肌を作り、尚且つ美しい髪の毛を作り出すことに貢献します。また美容効果に加えて冷え性や肩こり、そして高血圧の改善にも役立ちます。このような作用は循環器系の大きな病気を予防することにも貢献します。また体温が上昇すればがん予防にも役立つために、ヒハツは日本人が心配する生活習慣病の予防にも役立つのです。このように香辛料として知られているこの食材を上手に摂取すれば美容と健康を促進できますので、この点を実践なさることをお勧めします。
ヒハツを毎日の生活に取り入れよう
いかがでしたか?今回はヒハツのヒミツ。としてまとめてみました。“ヒハツ”を初めて聞いた方も名称は聞いた事があった方も、少しはお伝えできましたか?
ヒハツの発汗効果のようにジワジワ話題になってきているヒハツ。魅力的な効果が沢山あるからこそ、古来よりあるものが再び注目を浴び、そして世界中のあちらこちらで今も変わることなく用いられてきているのでしょう。今の生活にヒハツを摂り入れてみたらきっと今よりもっと健康でイキイキした生活が送れるかもしれませんね。
ただ、当サイトでは決してすぐにサプリに頼るような事はオススメしていません。自炊、運動(筋トレベース)を少しでもできれば無理に漢方やサプリの力に頼る必要は無いと考えています。
どうしてもまずは効果を感じてみたい人や、ボディメイクの上級者向けとしては良いと思いますが、このサイトでの知識をもとに良い生活習慣を組み立てるという事を第一目標にして貰えればと思います。
そういう私もサプリや漢方は毎日6種は飲んでいるので説得力が微妙な所ですが…。
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