ここでは、糖質の分解・代謝を助ける酵素やビタミンを紹介していきます。糖質の分解、代謝を効率よく行なうことは、ダイエットや健康な体作りの一歩。毎日の生活で取り入れましょう。

人間は食べ物を糖質や脂質、タンパク質を分解することで、栄養を取り込み、さらに体内でエネルギーとして代謝します。

この活動がきちんと行われれば、糖質が脂肪に変換される量は少なく、エネルギーとして消費されて太りにくい体になるのです。けれど今は運動量は無いのに麺類やどんぶりもの、甘いものを好む人が多く、代謝せずに脂肪として蓄積されてしまうケースが多くなります。脂肪細胞に蓄積された糖はそのまま脂肪となり、しっかり運動をしなければ消費することができません。

そのため、糖質の量を抑えて、脂肪細胞に送り込む糖質を減らすのが、糖質制限ダイエットなのです。

ご飯

しかし、摂取する糖質をゼロにするというのは難しい話。それに、糖質をまったく摂らないのも、脳への栄養が少なくなったり、ストレスが溜まったりする原因にもなります。糖質が含まれるものを食べたときに、きちんと分解し、そして代謝をしてあげる栄養を一緒に摂取することで、脂肪として蓄えられる量を抑えましょう。きちんと消化をするためには食べ過ぎないこと、またきちんと代謝するためには運動することが重要ですが、それ以外に食事に気をつけることで代謝をサポートをすることが出来ます。今回はその分解と代謝をサポートする栄養素を紹介したいと思います。

付き合いや仕事でどうしても炭水化物を食べないといけない状況になるという人も多いと思います。そういう方は糖の吸収を抑えるサプリ等も試してみるとよいでしょう。編集部でも買ってみたので参考までに。
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糖質の分解を促進する酵素、ビタミン

糖質は最小単位のブドウ糖から、それが2つくっつた2糖類、たくさんくっついたデンプン(多糖類)などが存在します。糖は大きいままでは腸から吸収できないので、デンプンなどはブドウ糖に分解されて吸収されます。この消化を助けるものが、糖を分解する栄養素です。

この分解をする酵素のことをアミラーゼ(ジアスターゼ)といいます。糖質を食べる際はアミラーゼの多い食材をしっかりと消化をすることで、胃腸に負担をかけないようにしましょう。

でんぷんを分解するアミラーゼ

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糖を分解する酵素のなかで有名なものが、消化酵素であるアミラーゼ(ジアスターゼ)です。このアミラーゼはでんぷんを分解する酵素としてよく知られています。

大根をすりおろすと、細胞が壊れて中の成分が出てきます。その中の成分の1つがアミラーゼです。ご飯を食べるときは大根おろしを一緒に食べることが、消化を促進するのでオススメなのです。この大根おろし、すりおろしてから30分以上たつとこの酵素が消えてしまいますので、すりおろしてすぐに食べることが理想的です。また、摩り下ろした大根の汁にもこのジアスターゼが含まれていますので、一緒に食べるようにしましょう。

また、大根だけでなく山芋をすりおろしたものにも含まれます。

糖の代謝を促進する酵素、ビタミン

体内に吸収した糖を効率よく代謝するためにいくつか必要な栄養素があります。糖質を食べる時には、なるべくこの栄養素も一緒に摂取をするようにして、余分な糖を脂肪細胞へ送らず、きちんと代謝させましょう。

糖の代謝を補助するビタミンB1

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糖質を燃えやすくする栄養素の1つがビタミンB1です。ビタミンB1は体内で糖がエネルギーに変える酵素をサポートする補酵素の役割りを果たします。

ビタミンB1が足りていないと、うまく糖がエネルギーに変換されませので、積極的な摂取が必要です。

ビタミンB1が多く含まれている食材は、豚肉、たらこ、うなぎ、いくら、鴨肉、レバー、鯛など。

特に豚ヒレ肉や豚もも肉に多く含まれていますので。炭水化物を取る際にはおかずを豚肉にすることをオススメします。

ご飯と食べる際は豚肉の炒めもの、ヒレ肉とんかつ、煮物など。パンのときはハムやベーコンなど、蕎麦やうどんのときは肉そばや肉うどんのような豚肉が入っているものをチョイスしましょう。できれば炭水化物の量は少なめで、おかずを多めにとることをおすすめします。

野菜で摂取したい場合は、ほうれん草などの緑黄色野菜を摂取すると良いでしょう。

糖や脂質の代謝を補助するビタミンB2

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ビタミンB1同様に糖の代謝を助けるのがビタミンB2です。ただしこちらは脂質の代謝に使われるほうが多いので、ご飯と、脂質の多いもの(天丼や、カツ丼、ラーメンなど)を食べた際に是非摂取して欲しいビタミンです。

ビタミンB2が多く含まれている食材は、レバー、うなぎ、鴨、納豆、いくら、たらこ、卵黄、舞茸、チーズ、モロヘイヤ、サバなど。

これらのなかでレバーやうなぎは脂質が多く、いくらやたらこは塩分が、卵黄はコレステロールが多くなってしまいますので、納豆、モロヘイヤ、チーズ、サバなどを積極的に取るようにすると良いでしょう。

糖や脂質、タンパク質代謝を補助するナイアシン

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ナイアシンとはビタミンB3とも呼ばれている物質です。これは、糖質や脂質、そしてタンパク質が代謝されるのに必要不可欠な補酵素です。ナイアシンは熱にも酸化にも強い栄養素なので、様々な調理法方にも耐えることができます。中性脂肪を減らすことにもつながりますので、不足状態が無いようにきちんと摂取することが必要です。

ナイアシンが多く含まれている食材は、たらこ、まぐろ、かつお、イワシ、レバー、鶏のササミ、鶏の胸肉、サバ、かじき、サンマ、トロ、ツナ缶、さわら、ブリ、舞茸など。

まぐろやカツオ、イワシなどの青魚に多く含まれていますので、積極的に食べるようにすることをオススメします。また、野菜やきのこなどで摂取したい場合は舞茸がおすすめです。

ここでは、糖質を代謝する食材を紹介しましたが、食べた糖質の吸収を穏やかにする食材もありますので、あわせて参考にしてみてください。

参考:炭水化物の吸収を抑えるマロンポリフェノールの「トリプルメタクリーンMHS」購入レビュー