どんなダイエット法に取り組むとしても健康的にスリムになれたら1番良いことですよね。
人の体は主に骨を形成するカルシウムや筋肉を構成するタンパク質などによって作られています。
ただ、間違ったダイエット方法を採用してしまうと、これらが痩せ細ってしまい怪我をしやすくなったり、運動能力の低下が見られるようになります。
このような理由によりダイエットを行うためには余分な脂肪だけを落とすようにしなければなりません。この点でお勧めなのが体が作り出すエネルギー量を増やすことです。活動に必要なエネルギーは主に食べ物から摂取される糖質から作られます。そして足りない分は体内に存在する脂肪やタンパク質を分解することで作り出されます。そのためエネルギーの生産がスムーズに行われる体は太りにくくなります。
多くの場合、エキストラエネルギーが作り出されなければならない状況は運動などによって体を動かしたときです。それでも体内の臓器は体が作り出すエネルギーによって動いています。そのため人の体は何もしなくてもエネルギーを作り出し、生命を維持しているのです。このようなエネルギーを作り出すことを基礎代謝と言いますが、基礎代謝がアップすれば太りにくい体を作ることができ、ダイエットが可能となります。
実のところ、基礎代謝をアップさせるために効果的な栄養素はたくさんあります。そしてそのうちの一つがヨウ素です。この栄養素を意識して摂取すれば基礎代謝が高くなり、肥満を解消することができるのです。
ではまずヨウ素とはどのような栄養素なのかを見ていくことにしましょう。その後、この栄養素を含む食材やそれらの食材をを用いたメニューについてお伝えしたいと思います。
ヨウ素とは一体なに?ヨウ素を多く含む食べ物を理解しよう
食事によって摂取されたヨウ素は胃と腸で吸収されます。その後、血液によって甲状腺に運ばれ、そこに蓄積されるのです。甲状腺は喉に位置する器官で、代謝にかかわる甲状腺ホルモンを分泌しています。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの代謝にかかわる主要成分であるために、非常に重要な成分なのです。
そして甲状腺ホルモンには基礎代謝を高める作用があります。冒頭でも述べたように基礎代謝がアップすればエネルギーの消費量を増やすことができるために、ダイエットが促されます。
このような理由により、ヨウ素は健康的なダイエットにお勧めできる成分なのです。
ヨウ素を多く含む食べ物
ヨウ素を多く含む食材として知られているのは以下の通りです。
海藻類
昆布、ワカメ、海苔、ヒジキ、めかぶ、テングサ(ところてん)など。
魚介類
まだら、たら、たらこ、ししゃも、あんこう(肝)、ウナギ、サザエ、アワビ、牡蠣など。
その他の食材
卵黄
ヨウ素を糖質オフで楽しめるメニュー
ここでは海藻、魚介、そしてその他の食材を用いたメニューについてご紹介します。
海藻を用いたメニュー
ヨウ素はどちらかというと魚介類よりも、海藻類に多く含まれています。そのため海藻類を意識して食べることがお勧めです。
海草なら摂取することがそれほど難しい食材ではありません。たとえばみそ汁の具にワカメを入れることは一般的です。また煮物や汁物などの出汁を取るために、よく昆布が使われます。乾燥昆布はミキサーにかけて粉末にし、それをお湯に溶かして昆布茶として飲むこともできます。
また昆布の粉末は出汁としても使えるために、このようなものを作っておくとヨウ素を様々なシーンで摂取することが可能となります。とりわけ昆布にはたくさんの要素が含まれているために、昆布を食べるようにすることは基礎代謝アップに大きく貢献するのです。
またヒジキの煮物などは多くの人によって好まれるおかずです。
ヒジキにはたくさんの食物繊維が含まれています。そのため食べることで腸内環境を整えることもできます。腸内環境が乱れていると肥満が生じてしまうことがあります。ヒジキはヨウ素の摂取、そして腸内環境を整えるという二つの点でダイエットに貢献してくれる食べ物なのです。まためかぶに関しても同様の効果が見られます。その他にも海藻サラダを作ったりところてんを食べるなどすれば、ヘルシーなメニューから要素を摂取することが可能です。
魚介を用いたメニュー
ヨウ素を含む魚介類はおかずのメインとなりうるものが多々あります。まだら、たら、ウナギなどはその一例ですし、貝類のサザエやアワビ、そして牡蠣などもメインとなりうる食材です。しかしこれらのものの中には価格が高額だったり、季節限定の食材もあります。そこで比較的リーズナブルであり、尚且つ購入が容易なものがししゃもです。
この魚は小ぶりであるために朝食などのおかずとして食べることができます。
卵黄を用いたメニュー
前の項目では海藻類や魚介類以外の食材として、卵黄を取り上げました。ヨウ素を摂取するために食べることのできる卵黄を使ったお勧めのメニューは、出汁巻き卵です。昆布から取られた出汁を使って作るのであれば、昆布に含まれるヨウ素と卵黄に含まれるヨウ素を摂取することができます。
このメニューは食卓上のみならずお弁当のおかずとしても有名なものですので、お昼にお弁当を食べる習慣のある人は出汁巻き卵をおかずに取り入れることができます。
ヨウ素を摂取する際の注意点
日本人は外国人に比べるとヨウ素を含む食材を多く摂取する国民として知られています。
その理由は海藻を食べる習慣があるからです。しかし絶食によるダイエットを行う人や、インスタント食品を頻繁に食べる習慣のある人はヨウ素が不足する傾向にあります。冒頭でも少し触れましたがダイエット効果を継続し、健康的に身体を細くするためには余分な脂肪を落とすようにするべきであり、筋肉や骨が痩せ細ることがないようにしなければなりません。
そのため絶食によるダイエットを行うよりも、ヨウ素を含む食材を摂取して太りにくい体を作るように心がけるべきです。
またヨウ素は必要な分だけが体内で使用され、不要な分は体外に排出されます。しかし長期間ヨウ素を過剰摂取すると甲状腺の機能が低下することがあります。
このような状況に陥ると基礎代謝が低下してしまい、体重の増加や筋力の低下が引き起こされます。そのため継続的な過剰摂取は避けるべきです。食材からヨウ素を摂取する場合は過剰摂取に至ることは滅多にありません。
しかし中にはサプリメントを併用してヨウ素の摂取を心がけているという人もいます。このような場合はヨウ素の過剰摂取に至ることもあるために、注意が必要です。
それでも最近の研究では大豆食品などを一緒に摂取することでヨウ素の過剰摂取の影響を体が受けにくいことが分かっています。そのため摂取量に関して不安を感じる場合、大豆食品を一緒に食べることができます。
またこの点を考慮して大豆成分を含んでいるヨウ素のサプリメントなども販売されています。そのため購入前にはこうした点をチェックするべきです。
ヨウ素を多く含む食材でお勧めなのは海藻類です。これらはヨウ素を含んでいるだけではなくヘルシーであり、尚且つ腸内環境を整える働きを有しています。
そのためダイエットにもってこいの食材なのです。また価格も比較的リーズナブルであり、多くのものは一年中入手することが可能です。そのため食事のメニューに少し工夫を加えるだけでもヨウ素を含む海藻類を容易に食べることができます。
また昆布出汁などを使った料理を食べることでも摂取が可能であるために、味付けを変えるだけでもヨウ素の摂取が可能となるのです。こうした点をしっかりと明記しておけば、基礎代謝をアップして痩せやすい体を作ることができるのです。
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