ダイエットに対する見方は、年々変わってきています。以前はとにかく身体を細くするために、減食・絶食する人がいました。もちろんこのような仕方でのダイエットはすぐに効果を見ることができます。

しかし、極端に食事量を減らすと体を構成している大切な成分を十分に補給することができなくなります。

特にタンパク質やカルシウムといった栄養素が不足すると筋肉や骨が弱くなり、怪我をしやすくなったり病気にかかることがあります。こうした問題を招くために、絶食によるダイエットは不健康な印象を与えるものでした。

絶食

また絶食を行うと体は必要なエネルギーが作れなくなるために、危機感を感じるようになります。そのため絶食後にものを食べると体は予備エネルギーとなる脂肪をたくさん作るようになるのです。
食事を極端に減らすダイエットをした後に身体が以前にもまして太るようになったという人がいますが、このような人は上記で述べた体のメカニズムの影響を受けていることになります。

そしてこのようなメカニズムは「リバウンド」と呼ばれており、これまで多くの人を悩ませてきました。こうした状況に直面することがないよう、最近では余分な脂肪を落としながら太りにくい体を作ることに重きが置かれたダイエットが人気を得てます。

たとえば脂肪燃焼を促す筋肉を鍛えたり、代謝を促すホルモンの分泌量を増やすために早寝早起きを心がけるようにすることなどが代表的なものです。こうしたことを行いながら糖質や高カロリーの食材の摂取に制限を設けることで、健康的なダイエットが可能となるのです。そして最近、健康的なダイエットに効果があるとして注目されているキーワードがアディポネクチン(痩せホルモン)です。

アディポネクチンとは

アディポネクチンとは脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンのことです。そしてこのホルモンは痩せホルモンと呼ばれるほどダイエットに効果的なのです。

ではこのアディポネクチンはどのような特徴を有しているのでしょうか?またアディポネクチンの分泌を促すには、どのような点を心がければよいのでしょうか?それではこれら二つの点について特見ていくことにしましょう。

アディポネクチンとダイエットの関係

腹部の脂肪

多くの場合、ホルモンは内臓から分泌されます。

しかしアディポネクチンの場合、分泌もとは脂肪細胞です。実のところ脂肪細胞からはホルモンの他にも様々な生理活性物質が分泌されています。その中の一つである善玉物質がアディポネクチンなのです。

そしてこのホルモンには脂肪を燃焼させる働きがあります。脂肪細胞から脂肪を燃焼させる働きのあるホルモンが分泌されるということに、何だか矛盾を感じる人もおられることでしょう。しかし脂肪が体に蓄積される目的を考えると、アディポネクチンの働きについて納得できるはずです。

脂肪は分解されるとエネルギーに変換されます。しかしそれが使われるのは体がエキストラエネルギーを必要とするシーンのみです。人は生きていくうえで内臓を動かさなければなりません。そして内臓も食べ物から得たエネルギーを使って働くわけです。

しかしこれらの働きだけではエキストラエネルギーは使われません。エキストラエネルギーは普段の生活よりもより活動的になるときに必要となります。代表的なものは運動です。運動するとたくさんのエネルギーが必要となるために、脂肪が分解されて使用されます。その結果身体が細くなり、ダイエットが可能となるのです。ここで脂肪の燃焼に関する流れをもう少し詳しく考えてみることにしましょう。

軽い運動

体がエネルギーの必要性を感じた場合、脂肪を分解する酵素であるリパーゼが働きます。またこれと同時に筋肉に含まれているAMPキナーゼという脂肪分解酵素も活発に働くようになります。その結果、脂肪の分解が促されるのです。AMPキナーゼは運動して筋肉が使われるときに活発になります。

しかしアディポネクチンは運動を行わなくてもAMPキナーゼを活性化する作用を有しています。そのためこのホルモンの分泌が促されれば、余分な脂肪が容易に燃焼されるようになります。

先にも述べたように、アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されています。そのため脂肪細胞をたくさん蓄えている人のほうが分泌されやすいと考えるかもしれません。

しかし実際には肥満が生じている人や内臓脂肪が多い人の体からはアディポネクチンは少量しか分泌されません。その理由は明白ではありませんが、原因の一つとして考えられるのは悪玉物質の影響です。アディポネクチンは善玉物質です。

脂肪細胞から悪玉物質がたくさん分泌されるようになると、アディポネクチンの分泌量は減ってしまいます。脂肪細胞が多いとそれぞれの細胞が押し合うために、傷つきやすくなります。

炎症を起こし、炎症細胞であるマクロファージによって悪玉物質がたくさん分泌されるようになります。このような状況がアディポネクチンの分泌を妨げることがあるのです。

そのためアディポネクチンの分泌を促すためには、ある程度の脂肪を何らかの方法によって落とす必要があるのです。その他にもこのホルモンを増やす方法があります。では次にその点ついて考慮してみることにしましょう。

食事によってアディポネクチンを増やす

アディポネクチンの分泌量を増やすためには、何を食べるかが非常に重要なポイントとなります。まず考慮するべき栄養素はβコングリシニンという成分です。この成分にはアディポネクチンの分泌を促す効果があります。

そしてβコングリシニンは大豆タンパクに多く含まれています。そのため大豆そのもの、もしくは豆腐や納豆、そして味噌などの大豆加工食品を積極的に食べることがお勧めです。

大豆食品

またEPAという成分もアディポネクチンの分泌を促します。この成分は青魚に含まれています。私たちの食卓に上ることが多いサバやサンマ、そしてアジやイワシなどに多く含まれています。

しかしEPAは脂質であるために、熱を加えると溶け出してしまいます。そのためEPAを効率よく摂取するためには生で食べることがお勧めです。刺身やカルパッチョなど、生で青魚を食べるための調理法はたくさんありますので、この点は大きな問題とはならないはずです。

また熱を加えて調理する場合は青魚から出た汁を一緒に食べるなどすれば、溶け出したEPAを摂取することができます。しかし青魚を揚げ物として調理する場合、流れ出たEPAは回収できません。そのためアディポネクチンの分泌量を増やす目的で青魚を食べる場合、揚げ物はお勧めできません。

この他にもアスタキサンチンという成分を含む魚介類があります。この成分は赤い色をしている成分であり、サケやエビ、そしてカニなどに含まれています。アスタキサンチンもアディポネクチンの分泌を促す作用があるために、これらの食材を摂取することもお勧めです。

またマグネシウムにもアディポネクチンの分泌を促す作用があります。この成分は海藻、ゴマ、アーモンド、そしてカシューナッツなどに多く含まれています。また豆腐を作るときに使用されるにがりにもマグネシウムが含まれています。先にも考慮したように、豆腐に含まれているタンパク質にはアディポネクチンの分泌を促すβコングリシニンも含まれています。加えて豆腐はカロリーや糖質が少ないために、ダイエットにはもってこいの食材なのです。

また意外なことかもしれませんが、アルコールにもアディポネクチンの分泌を促す作用があります。アルコールは飲み過ぎると中性脂肪を増やします。そのためアルコールによるアディポネクチンの増加は摂取量に注意しなければなりません。適量といわれているのは一日にビールなら中瓶一本、焼酎で0.7合、そしてワインであればグラス二杯となっています。お酒を一度口にするとストップできないという人にはお勧めできませんが、自己抑制ができる人はお酒によってもダイエットが可能となるのです。

アディポネクチンと健康

冒頭でも触れたように、人の体は絶食すると脂肪がなくなり、細くなります。しかしこのような方法でのダイエットは筋肉の劣化や健康被害をもたらすために、お勧めできません。

また最近では健康的に痩せることに重きが置かれたダイエットが注目されており、多くの人は細くて美しく、それでいて健康的な体を作り上げることに力を入れています。筋トレ女子が増えているというのもこういった問題を意識しての事だと思います。

このような健康的にボディメイクしていくという点においても、アディポネクチンの分泌量を増やすことはお勧めできます。

これまで考えてきたようにアディポネクチンには脂肪燃焼効果があるわけですが、その他にも動脈硬化を予防する効果を有しています。動脈硬化は加齢に伴う血管の劣化や食べ物の影響による損傷が大きく関係しています。このようなことが生じると血管内にコレステロールがスタックするようになり、それが血液の流れを滞らせます。

そしてコレステロールが大きな塊となって血管内に蓄積してしまった場合、大きな病気が引き起こされることになります。

ウォーキング

アディポネクチンには血管内の傷を修復する働きや、血管そのものを拡張する働きがあります。そのためコレステロールが血管の中に蓄積するのを防ぎ、血液の流れを妨げるのを防いでくれるのです。このような働きが高血圧、心筋梗塞、そして脳卒中といった命に関わる病気を防いでくれるのです。

またアディポネクチンはインスリンの働きを助ける作用も有しています。このような作用が二型糖尿病を予防してくれるのです。そして再三考えているように、このホルモンには脂肪燃焼効果があります。そのため中性脂肪を減らし、善玉であるHDLコレステロールの数値を高めてくれます。加えてある種の癌細胞の増殖を抑制する効果があると言われています。とりわけ最近患者が急増している胃癌、大腸癌、乳癌、そして前立腺癌などに効果があるとされています。

低アディポネクチンの人は?

ご存じのように、人の体質はそれぞれ異なります。そして中には体の中でアディポネクチンが生成されにくい人もいます。このような人はこれまで考えてきたような食生活の改善をよりストイックに行うことが必要となります。

また脂肪が多すぎるとこのホルモンは生成されにくくなります。そのため適度な運動を行うようにして、ある程度の脂肪を落とすように心がけるべきです。この点でお勧めなのがウォーキングです。

脂肪を燃焼させるためには有酸素運動を行わなければなりません。そのためゆっくりとではなく、少し速足で歩く必要がありますが、ウォーキングは関節などに過度の負担を少なく行える運動です。また変わりゆく景色を見ながら行えるために、飽きずに長続きさせることができるというメリットも有しています。もちろんアクティブな活動が好きであるという人に対してはより激しい運動がお勧めですが、もともと運動は苦手であるという人や体が重いゆえに膝に過度の負担がかかる運動は避けたいという人に、ウォーキングはお勧めです。

しかしこれだけやってもアディポネクチンの分泌量がいまいちであると感じる人もいます。そのような場合はアディポネクチンを増やす成分を配合したサプリメントを摂取することができます。最近ではこうしたものが比較的容易に入手できますので、低アディポネクチンで悩んでおられる人はサプリメントの購入も考慮することができます。サプリメントは健康補助食品という位置づけですので、薬とは異なります。

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サプリメント

サプリメントの効果をいち早く見るためには使用方法を守る必要があります。そのため説明書きをしっかりと読み、そこに記されている摂取量を守るようにするべきです。中には焦ってたくさんのサプリメントを一度に摂取したいと感じる人もいますが、このような気持ちもセーブするようにしなければなりません。

健康的な生活で健康的に痩せる

アディポネクチンは肥満や病気の予防に役立つホルモンです。そのためこのホルモンの分泌量を増やすことは、非常に重要なのです。

これまでアディポネクチンの分泌量をどのように増やすことができるのかといった点を中心に考えてきましたが、ヘルシーな食材を用いた料理を食べたり、運動によってある程度の脂肪を落とすことなどが主なポイントでした。

つまりアディポネクチンは健康的な生活を送っていれば必然的に増えるホルモンであり、これが体形維持や病気の予防に貢献してくれるのです。そのため不健康な生活を送っていたために体にガタが来たからアディポネクチンに興味を持つというのではなく、今から健康を心がけた生活を送るように心がけるようにしましょう。そうすることでアディポネクチンの分泌量も増えていき、健康であり続けることができるのです。

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