アルツハイマー。日本ではなんと460万人もの人々がいるといわれています。その数はなんと世界中のアルツハイマー病の1/10!高齢者大国の日本だからこその悩みですよね。実は、このアルツハイマーに関係する要因の1つが糖質であると言われています。

つまり糖質制限はアルツハイマーの予防にもなるという話です。もちろん様々な要因の1つですので、砂糖を抜いたからアルツハイマー予防になる!というわけではありません。また一方で、極端な糖質制限がアルツハイマーの原因になる場合も…この両面を知っておくと良いかもしれません。

アルツハイマー病では、多くは物忘れで始まります。それが徐々に目立つようになり、見当識の障害、判断能力の障害なども加わり、認知症が着実に進行して最後は寝たきりになり、5~15年の経過で肺炎などを合併して亡くなります。

出典:Yahooヘルスケア

糖質制限が関係する?アルツハイマー病とは

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アルツハイマー病は、脳の萎縮のために起こる病気とされています。

不可逆的なものと言われ、記憶や思考力がゆっくりと障害されていくものです。ほとんどは60歳以降に発症するとされ、進行すると日常生活にも支障を来すようになってしまいます。

またアルツハイマー病には、生活習慣が深く関わっていると言われています。

アルツハイマー病という言葉は、認知症とほぼ同じ意味で使われることもあるようですが、両者は同じものではないとされています。

アルツハイマー病は認知症の原因のひとつで、高齢者における認知症の中では、最も多い原因になっていると言われています。ちなみに、男性よりも女性の方が、アルツハイマー型認知症がより多く起こりやすいと言われます。

症状が出ていなくても、アルツハイマー病に至る脳への障害は、発症の10年ほど前から始まっていると考えられているようです。
年をとってから発症することが多いとは言え、早めに予防を始めるのに越したことはないでしょう。

糖質制限がアルツハイマー病を防ぐ?

糖質制限は、アルツハイマー病を予防することにつながると言われています。

糖質制限といえば、糖尿病の治療やダイエットなどのために行われるイメージが強いのではないでしょうか。その糖質制限が、アルツハイマー病の予防にもいいと言われるのは、なぜなのでしょう?

ジャム

糖尿病や、耐糖能異常(血糖値が正常ではないものの、糖尿病でもない人のこと。いわゆる糖尿病予備軍)の人は、そうでない人に比べてアルツハイマー病のリスクが高いと言われています。

高齢のアルツハイマー病患者の脳にできた老人斑というシミのようなものを調べてみたところ、普通の高齢者の3倍以上のAGE(終末糖化産物)が見つかったと言われています。

AGEは「終末糖化産物」とも言われ、糖とタンパク質が加熱されてできたものとされています。AGEは体内で生成されることがあります。この場合、血中の余分な糖が、筋肉や血管などを作っているタンパク質と結びつき、体温で温められてできると言われています。

AGEは、老化を進める原因物質とされています。シワやシミなどの見た目に関するもののみならず、動脈硬化や骨粗しょう症、そしてアルツハイマー病の原因になることもあると言われます。

前述の老人斑は、アミロイドβというタンパク質が脳内の組織に蓄積することで作られ、アルツハイマー病の原因になると言われています。AGEは、このアミロイドβの蓄積に関係があると考えられています。

加えてAGEは、細胞死を引き起こすとも言われます。このような理由から、糖化とアルツハイマー病とは、関係があると考えられているようです。

糖質の摂取量を減らす糖質制限は、摂り過ぎた糖がタンパク質と結びつき、糖化することを防ぐことにつながると考えられます。
このような理由から、糖質制限はアルツハイマー病の予防に効果があると考えられています。

ますます糖質制限ダイエットが魅力的になってきましたね。
ただ、ちょっと待って下さい。あくまでそういった研究や検証を今現在進行形で行っているという段階です。

まったく逆のお話もありますので、次は注意点としてそこを見ていきましょう。

糖質制限が認知症を招くことにも?

寝たきり

糖質制限がアルツハイマー病の予防に効果があると言われる一方、糖質制限のやり過ぎは、逆にアルツハイマー病のリスクを増やしてしまうとも言われています。

低血糖がある程度続いたり、何度も起こったりすると、脳細胞が死んでしまうなどの変化を、脳に起こしてしまうことがあると言われています。

厳しい糖質制限によって、低血糖の状態になってしまった場合、かえってアルツハイマー病のリスクを高めることが考えられるのです。インスリン注射などを利用している場合や、低血糖の症状が出にくいとされる高齢者は、特に注意が必要だと言われることが多いようです。

認知症に関わらず、厳しすぎる糖質制限は、様々な健康上の問題につながることがあるとも言われています。
特に食が細くなっている高齢者の場合、糖質制限をすると、かえって栄養不足になってしまうケースがあるようです。そのために筋肉量が落ちたり、骨の強度が下がってしまうことも考えられます。

低血糖自体もまた、体にとってよくない状態だと言われます。低血糖の症状は段階によって色々だと言われていますが、深刻な状態になると、昏睡状態に陥ってしまうこともあるとされています。

特に、前述のようにインスリン注射などを利用している人は、糖質制限をするにあたっては、かかりつけの医師などに相談した方がいいでしょう。

無理のない糖質制限(糖質コントロール)で糖化を防ぐ

女性

アルツハイマー病の予防に効果があるとされる糖質制限も、やり過ぎてしまうと低血糖につながり、かえって健康にリスクをもたらす可能性があると言われています。

いきなり糖質の摂取量を大きく減らしてしまうような、厳しい糖質制限は避け、ゆるい糖質制限から始めていくのがいいでしょう。

ご飯やパンを食べる量を減らすなど、糖質の摂取量を控えるほか、食品のGI値に注意するなどして、血糖値の急上昇を防ぐのも、糖化の予防になると言われています。

GI値(グリセミックインデックス)は、血糖値が上昇する割合を示したもので、高いものは血糖値を上げやすく、低いものは上げにくいと言われています。たとえば同じ主食類でも、白米よりは玄米、ふわふわしたパンよりは全粒粉パンなどの方が、GI値が低いとされています。

主食を食べないのは辛い、という人は、主食をGI値の低い食品に置き替えてみるといいかもしれません。

キチンと食べる

また、GI値の高いものを食べる前に低いものを食べることで、血糖値の上昇を抑えることができると言われています。食事の際は、いきなりご飯から食べるのではなく、たとえば野菜、味噌汁、肉、ご飯といった順番で食べた方がいいでしょう。

また、このように順番に気を遣った食べ方ができるよう、なるべく丼ものなどの一品料理より、品数のある定食などを選んだ方がいいようです。

早食いは肥満を招くと言われていますが、血糖値の急上昇の原因にもなるとされています。咀嚼回数を増やすと、お腹がいっぱいになりやすいと言われます。食事はゆっくり食べた方がいいでしょう。

また、血糖値が一番上がるとされる食後1時間以内に、ウォーキングなどの適度な運動をするのも、糖化予防にいいと言われています。

単純に糖質の摂取量を減らすだけでなく、食事の仕方に気を付けるなどの方法をとることも、糖化の予防、ひいてはアルツハイマー病の予防に効果があると言えるでしょう。

糖質制限という言葉が一人歩きしている感じもしますが、こういった事を踏まえて「糖質コントロール」をしていく事が自分の体の為になることは間違いないでしょう。

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