尿糖とは?血糖値との関係や原因と対策を知ろう!

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尿糖とは、血液中の糖が尿の中に排泄されたものです。

血中の糖は、腎臓で血液から濾過されたのち、尿細管で体内に再吸収されるため、通常は尿に糖が出ることはないと言われています。これはある程度高い数値になったとしても健康な人なら糖は尿の中にでないという意味です。
しかし、血糖が異常に増加して腎臓の閾値を超えた場合などには尿糖が検出されることになります。

一般的には、血糖値が160~180mg/dlを超えると、尿糖が検出されると言われています。

尿糖が検出される原因とは

尿糖とは

尿糖の検査をして陽性が出た場合は、どのようなことがその原因なのでしょうか?以下に、原因として考えられることを、いくつかまとめてみました。

糖尿病

尿糖の検査は、糖尿病のスクリーニング検査や、糖尿病の経過観察などのために行われることが多いようです。また2008年からは生活習慣病対策で特定健診でも検査項目に必ず入るようになりました。
そのため、健康診断などで「尿に糖が出ている」と言われると、とっさに「自分は糖尿病なのでは?」と考える人も少なくないようです。

しかし、検査が陽性であっても、必ずしも糖尿病とは限らないと言われています。また逆に、検査結果が陰性であっても、糖尿病であるケースもあるようです。空腹の場合に尿糖値が高く陽性になると糖尿病の可能性はぐんと上がります。ご飯を食べてから2時間後に再検査して陰性の場合は糖尿病ではありません。

尿糖の数値

腎性糖尿

血糖値は正常でも、糖を再吸収する尿細管において、糖を吸収する力が低下しているために、尿に糖が出ることがあるようです。腎性糖尿の原因は生まれつきや遺伝によるものだと言われています。この症状については、治療の必要はほとんどないと言われています。ただしごくまれに尿細管が原因の腎臓病が尿糖であらわれている場合があります。

腎障害

まれに、尿細管において治療が必要な障害が起こり、尿糖が出てしまうこともあるようです。このような場合は、腎臓を専門にする医師でなければ、判断が難しいという意見も見られます。腎性糖尿などの診断を受けた場合でも、不安があれば、専門医の診断を受けてみた方がいいかもしれません。
専門医は腎臓内科が好ましいです。お近くに腎臓内科がある場合はそちらの病院を受診してみましょう。特に倦怠感やむくみを感じる人は気をつけましょう。

甲状腺機能亢進症

甲状腺は、のどぼとけの辺りにある器官で、血液中にホルモンを分泌している場所です。この甲状腺の機能が亢進すると、血糖値が上昇すると言われています。そのため、尿糖が検出されることがあるようです。
疲れやすくなるなどの症状や、血糖値が高くなる点などは糖尿病と似ていますが、甲状腺の治療をすることで、症状を改善することができます。バセドウ病等がこの病気の代表といえます。

食餌性糖尿

一度に大量の糖を摂取したときにも、尿糖が陽性になることがあると言われています。このようなケースは、胃を切除した人に見られることが多いようです。食べたものが胃に留まらず、一気に小腸で吸収されるため、血糖値が高くなると言われています。

このほか、ストレスや緊張、体調不良などのために、尿糖が陽性になることもあると言われています。

健康診断などで尿糖が検出されると、糖尿病などの重大な病気ではないか?と心配になる人もいるようです。しかし尿糖は、様々な要因によって出ることがあると言われています。体質などによっては、健康状態に大きな問題がなくても、尿糖が陽性になることがあるようです。

一度尿糖が出たからと言って、気に病む必要はないのかもしれません。

尿糖の原因

もっとも、だからといって安心してしまうのもよくありません。糖尿病などは自覚症状のない初期段階のうちに治療を始めた方がいいと言われています。尿糖に陽性が出た場合は、できるだけ早く、医師に相談する必要があるでしょう。

血糖値と尿糖

血糖値と尿糖との関係は深く、尿糖検査で陽性が出れば、血糖値が高いだろうと予想することができます。

尿糖=血糖値高め?

しかし、すべてのケースにおいて同じことが言えるとは限りません。前述の腎性糖尿の場合などは、血糖値が高くなくても尿糖検査で陽性が出ることがあります。また血糖値が高くても尿糖検査は陰性ということもあるようです。

たとえば、空腹時の血糖値はあまり高くないけれど、食後血糖値は高いという人の場合は、食後何時間後に検査をしたかによって、尿糖が出たり、出なかったりすることがあると言われています。

尿糖が出ていなくても、たとえば非常に喉がかわくとか、体がだるいなどといった、「もしかして糖尿病では?」と思われるような症状がある場合は、病院で詳しい検査を受けた方がよさそうです。

他にも食欲が異常に増えたり、体がむくんだり、色々と食べているのに痩せてきたりしたら気をつけましょう。また、一見糖尿病とは繋がりにくい下痢や便秘も実は糖尿病からくる自律神経障害の場合もあるのです。いつもと体調が違う、おかしいと思ったら病院の受診をお勧めします。

また、「HbA1c」や「1,5-AG」について検査をすることでも、血糖値や尿糖について知ることができると言われています。

HbA1cは、ブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。高血糖の状態が長いと、このHbA1cの値も高くなるとされており、過去1ヵ月から2ヵ月の血糖値の状態を反映すると言われています。

1,5-AGは、糖(グルコース)に似た構造をしていると言われています。尿糖が出るようになると、この1,5-AGも体内から出て行ってしまうため、血中の濃度が下がるとされています。そのため、血中の1,5-AGの値を検査することで、数日前の尿糖や血糖の状態を推測できると言われています。

HbA1cと1,5-AGは、血糖値と違い、どちらも食事の影響を受けないと言われています。そのため、いつでも検査をすることができるようです。

妊娠すると尿糖が出やすくなる?

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通常、健康な人ではめったに出ないと言われる尿糖ですが、妊娠している時は出やすくなると言われています。妊娠中は、腎臓にかかる負担が増えると言われています。そのため、妊娠していないときと比べて、尿糖が出やすくなるようです。
また妊娠中は1人の体ではなく出産に向けて変化が激しく腎臓の機能も低下しやすくなります。

妊娠中は尿糖が陽性になったからといって、必ずしも異常があるとは限らないと言われています。検査の直前に血糖値が上がりやすいものを食べたために、尿糖が出てしまうということもあるようです。

なお、一度だけならたまたま食べたものの影響があっただけかもしれませんが、数回にわたって尿糖が出るようであれば、妊娠糖尿病や糖尿病などの可能性があるかもしれません。ちなみに妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発見された糖代謝の異常を指すとされ、もともと糖尿病だった場合とは区別されるようです。

妊娠糖尿病は胎盤から出るホルモンが血糖値を操作するインスリンの機能を低下してしまうことが原因でなると言われています。これは病気ではなく胎児に栄養を上手く回す仕組みですがこのせいで妊娠糖尿病になってしまう可能性があります。

しかし妊娠糖尿病は妊婦本人だけでなく、胎児にも様々な影響を及ぼすと言われています。

妊娠中に糖尿病になってしまった人は出産後に治ると言われていますが、放っておくと巨大児が産まれたり出産後に本当に糖尿病になってしまう可能性があります。また早産や流産、胎児の発育不全や機能不全、最悪の場合胎児死亡に繋がってしまいます。
妊娠糖尿病は病気ではないにしても胎盤を通して栄養をもらっている赤ちゃんも同じように高血糖になってしまうので奇形児が産まれたり新生児低血糖になったりしてしまう恐れもあります。

血糖値の急上昇を防ぐため、妊娠中は栄養不足に気を配りつつ、なるべく低GI食品を食べるように心がけることを勧める意見も多いようです。

イライラしたり慣れない環境に戸惑い、ついつい甘い食べ物や果物を食べてしまったりすると糖分が多くなり尿糖が出やすくなります。デザートに少しだけ食べるようにしましょう。また適度に運動することも血糖値を下げてくれるのでとても大事です。規則正しい生活と食事のバランスに気をつけましょう。

本当の糖尿病にならないように気をつけることが大事です。

検査の前はビタミンCに注意?

ビタミンC

ビタミンC(アスコルビン酸)は、野菜や果物などの様々な食品に含まれ、サプリメントなども販売されています。また、ビタミンCを多く含んだジュースなどの飲み物も、よく見かけることがあります。

美肌などに効果があるとされるビタミンCですが、ビタミンCを大量に摂ると、尿糖検査の結果が偽陰性(実際は陽性なのに陰性と出てしまうこと)になってしまうことがあると言われています。特にビタミンC摂取後2時間から起こって4時間前後で排泄量は最大となります。

最近では、ビタミンCの影響を受けにくい試験紙が使用されることもあるようです。また、普通の食品やジュースなどを摂取するだけなら、影響は出ないとも言われています。

しかし、サプリメントなどでビタミンCを大量に摂取している場合は、偽陰性が出てしまうことが考えられるようです。正確な結果を得るためには、検査の前何日かは、サプリメントなどの摂取を中止した方がいいと言われています。

ジュースによる影響よりもこういったサプリメントや薬等の方が大きいので服用を控えた方が良いでしょう。

尿糖の検査は自宅でもできる

尿糖の検査といえば、病院や会社などで行う尿検査を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?しかし、わざわざ病院に行ったり、健康診断などの特別な機会を利用したりしなくても、自宅で尿糖値を測ることができます。

家庭でも利用できる、尿糖を調べるための試験紙は、薬局などで購入することができるようです。この試験紙に直接尿をかけるか、紙コップなどに尿を採取してからつけることで、測定することができます。また紙コップを使用しなくても直接尿をかけることで測定できるものもあるので便利ですよ。尿をかけてから一定時間が経ち、試験紙の色が変化したら、付属の判定表と照らし合わせることで、おおよその尿糖値を知ることができます。

測定

なお便利なことに、測定後はトイレに流せる試験紙もあるようです。初めて測定する人でも手軽にでき、さらに費用もあまりかからない方法だと言えるでしょう。

ドラッグストアやインターネット通販等でも購入できてとても便利ですが、あくまでも家庭で行う簡易検査です。もし陽性反応が出るなら早めに医療機関を受診しましょう。

より詳しく数値を知りたいならデジタル表示を

試験紙を使った検査では、厳密な尿糖値を知ることはできません。より細かい値を知りたい場合は、尿糖計を使うのがいいでしょう。こちらもセンサーに尿をかけるだけなので、検査の手順は試験紙を使う場合とあまり変わりません。デジタル表示で、かなり細かい数値まで測定することができるようです。

尿糖計を購入する必要があるので、初期費用は試験紙よりもややかかるようです。しかし、より詳しい数値を知りたい人には、尿糖計を使った方法の方が適しているでしょう。こちらは高濃度だけでなく低濃度でも尿糖値の変化を知ることができます。また数値が出るので日常の状態変化も知ることができて継続しやすくなります。

糖尿病の早期発見や、糖尿病の治療のためには、このような家庭で手軽にできる、尿糖の検査が役立っているようです。血糖値を自宅で測るためには、専用の測定機を購入する必要があり、また測定に必要なチップや穿刺針は使い捨てとなっています。そのため、やや費用がかかる点は否めません。

また、血液を採るために、チクッとする程度ではありますが、指を刺す必要があります。その点に抵抗を感じる人もいるでしょう。

血糖値と尿糖値とは、必ずしも一致しない場合もあるとはいえ、深く関わっていると言われています。加えて、尿糖の検査は血糖値を測るよりも手軽なため、血糖値の測定に比べると、家庭でも継続しやすいようです。

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公開日:
最終更新日:2016年06月20日
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