世界中で広く愛されているチョコレート。単に好物だというだけでなく、勉強や仕事の間の休憩に欠かせないという人も少なくないでしょう。

しかし、ダイエットや糖質制限のことを考えると、甘いチョコレートはあまり食べない方がいいのでは、と感じられるのではないでしょうか。

糖質制限ダイエット中のチョコレート

ミルクチョコレートの板チョコ1枚(およそ50g)に含まれる糖質量は、およそ25gほどと言われています。製法などによって違いがありますが、チョコレートの成分における糖質の占める割合は、かなり大きいようです。
ちなみに、板チョコ1枚のカロリーは約280kcal。これも低い数値とは言えないでしょう。

そもそもチョコレートの原料であるカカオ豆は、決して甘いものではありません。カカオマスにミルクや砂糖、カカオ豆の脂肪分であるココアバターなどを加えて作られるチョコレートについては、糖質もカロリーも高くなってしまうのは、致し方ないことと言えるでしょう。
加えてチョコレートは糖質だけでなく、GI値「グリセミック・インデックス(Glycemic Index)」も高いとされています。

高GI食品と言われることの多い白米のGI値は84。一方チョコレートのGI値は91と、より高い数値となっています。
チョコレートは脳を活性化させると言われ、試験勉強などの合間に食べられることも多いようです。脳のエネルギーと言われるブドウ糖だけでなく、集中力を高めるなどの効果があるとされるテオブロミンなども、一緒に摂取することができると言われています。
また、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、動脈硬化や老化の防止などに効果があるとされ、健康効果を期待する声もあるようです。
このように、プラス面もあると言われているチョコレートですが、糖質制限をしている人にとっては、やはり控えたい食品だと言わざるを得ないでしょう。

糖質量とGI値の両面から、チョコレートは糖質制限中には控えるべき食品だと言えるでしょう。ダイエットのために糖質制限をしている人にとっては、カロリーも気になるところです。
しかし、チョコレートがまったく食べられないというのも、好きな人にとっては寂しい話です。そこで気になるのが、「ノンシュガー」や「糖類ゼロ」といった表記のあるチョコレートではないでしょうか。

このようなチョコレートは、砂糖をマルチトールやエリスリトールなどの甘味料に置き換えているものとされています。
スーパーなどで普通に購入できるほか、糖質制限食の専門ショップで売られているものもあります。商品によっては、100gあたりの糖質量を1g以下と、一般的なチョコレートに比べて、かなり低く抑えているものもあるようです。
ただし、使用されている甘味料によっては、一度にたくさん食べるとお腹がゆるくなったりするものもあるようです。商品の表示を確認してから食べるようにした方がいいでしょう。

なお、「糖類ゼロ」は「糖質ゼロ」とは違いますので、うっかりたくさん食べてしまわないよう、注意が必要です。
糖類とは単糖類・二糖類を指すとされ、ブドウ糖や砂糖、果糖などがこれに当たると言われています。これらの含有量が一定量未満であれば、栄養表示基準に基づいて「糖類ゼロ」と表記できるとされています。
糖質は糖類に加えて、三糖類以上の多糖類や糖アルコールなどを含むとされています。でんぷんやキシリトール、マルチトールなどは、糖質に含まれると言われています。

「糖類ゼロ」の商品であっても、糖質がゼロとは限らず、血糖値も上げる可能性があるのです。
糖質量は商品によって違いますが、パッケージに「ゼロ」表記があっても成分表示を確認し、食べ過ぎないようにしたいものです。

なお、糖類ゼロのチョコレートに含まれているような甘味料をあまり摂りたくないという人は、高カカオのチョコレートを試してみてはいかがでしょうか?
やはり糖質を完全にカットしているわけではないので、食べ過ぎには気を付ける必要がありますが、一般的なチョコレートに比べれば、含まれる糖質の量は少ないとされています。なお、カカオ分が多いチョコレートほど、糖質は低くなるようです。
その代わり、ものによってはかなり苦いと感じられることもあるでしょう。甘いチョコレートが食べたい人には向かないかもしれませんが、ビターチョコレートが好きな人は、あまり抵抗なく食べることができるかもしれません。

脳の栄養補給や健康効果だけでなく、特徴的な味や口どけから広く愛されているチョコレートですが、基本的には高糖質なので、糖質制限中にはなるべく控えたいものです。

しかし、まったくチョコレートを食べられないというのも、人によってはとても辛いものです。ストレスを緩和し、糖質制限を長く続けるためには、たまに低糖質のチョコレートなどを食べて、一息つくのがいいかもしれません。

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